{ "397000321_0": "一方その頃、セレナの世界では――", "397000321_1": "「これ以上、誰も傷つけさせない――ッ!」", "397000321_2": "「よし、倒せたッ!", "397000321_3": " でも……」", "397000321_4": "(次から次へと……。\\n キリがないな、これは)", "397000321_5": "(はい……。", "397000321_6": " でも、やらないわけにはいきませんッ!)", "397000321_7": "「セレナ、そちらの戦況は?」", "397000321_8": "「倒せない敵ではありません。ただ、これまで戦ってきたものとは\\n 勝手が違って、思うようには……」", "397000321_9": "「こらえてください。\\n 分析が進めば、有効な手立ても見えてくるはずです」", "397000321_10": "「はいッ!」", "397000321_11": "「そうは言っても、この物量……\\n このままではジリ貧ですね」", "397000321_12": "「自衛隊も対処に出ているようですが、\\n 戦果は芳しくないようです」", "397000321_13": "「心苦しくはありますが、\\n また、あの世界に頼ることになりそうですね……」", "397000321_14": "「マリア姉さんたちの世界に……?」", "397000321_15": "「ええ。ですがそれには、あなたに出向いてもらわねば\\n なりません。その前に――」", "397000321_16": "「はいッ!\\n まずは、この怪物たちをわたしがどうにかしなくちゃッ!」", "397000321_17": "「ヴェイグさん、手伝ってくれる?」", "397000321_18": "「オレもこんな濁った臭いの中にはいたくないからな、仕方ない。\\n そうと決まれば……お前の全力を見せてやれッ!!」", "397000321_19": "「はいッ!!」" }