{ "376000422_0": "(また、あの感覚の直後に怪物が現れた……?)", "376000422_1": "(昨日は気のせいだと思ったけど、\\n ひょっとして――)", "376000422_2": "「グウウウウ……ッ!」", "376000422_3": "「―― ッ!」", "376000422_4": "「させるかああああッ!」", "376000422_5": "「間に合ってよかったッ!」", "376000422_6": "「あ、ありがとうございますッ!」", "376000422_7": "「しばらく、わたしの後ろにいてね。\\n 指一本触れさせないからッ! うおおおおッ!」", "376000422_8": "(やっぱり、かっこいいな。\\n 本当に、あの日の奏さんみたいに……)", "376000422_9": "(――ッ!\\n あれは……ッ!)", "376000422_10": "「鳥が、あっちの方に飛んでいくのを見たの?」", "376000422_11": "「間違いありません。さっきの戦いの最中に、\\n 鳥が飛んでいくのをはっきりと見ましたッ!」", "376000422_12": "「こんなにカラカラな世界だから、\\n 鳥とか動物なんていないと思っちゃってたね」", "376000422_13": "「生き物がいるということは、\\n 生きるために水場を必要としているはずです」", "376000422_14": "「それじゃあ、鳥が飛んで行った方に向かえばいいんだねッ!」", "376000422_15": "「よーし、行ってみようッ!」", "376000422_16": "「やっぱり……ッ!\\n 遠くから見えて、もしかしたらって思ったけど、これって……」", "376000422_17": "「カ・ディンギルッ!?」", "376000422_18": "「壊れてる……。\\n ルナアタックが、この世界でもあったのかな?」", "376000422_19": "「だけど、ボロボロで……、\\n 壊れてからかなり時間が経っているみたいだよ」", "376000422_20": "「この並行世界で、\\n なにが起こったんだろう……?」", "376000422_21": "「かでぃんぎる……?」", "376000422_22": "「ひょっとして、響先輩たちが昔、\\n 秘密裡に倒した秘密結社の秘密基地とかッ!?」", "376000422_23": "「秘密ばっかりだね……」", "376000422_24": "「……ちょっと違うんだけど、わたしたちの世界で見たことがある\\n ものだったから、びっくりしちゃって」", "376000422_25": "「並行世界なんだから、\\n 同じものがあっても不思議ではないよね」", "376000422_26": "「そうだッ!\\n それより、鳥を探さなきゃッ!」", "376000422_27": "「あそこですッ!\\n 大きな地割れの中に入っていったみたいですよ」", "376000422_28": "「その中に、水があるかもしれないんだねッ!\\n よーし、行ってみようッ!」" }