{
"376000412_0": "「これで最後(デース)ッ!」",
"376000412_1": "「お待たせデス。\\n 大丈夫だったデスか?」",
"376000412_2": "「や……」",
"376000412_3": "「や?」",
"376000412_4": "「やっぱりかっこいいッ!」",
"376000412_5": "「へ?」",
"376000412_6": "「2人とも、あんなに強い敵と戦えるなんてすごいッ!」",
"376000412_7": "「そ、それはどういたしましてデス」",
"376000412_8": "「なんだか、こんなふうに褒められるなんて初めての感覚だね」",
"376000412_9": "「あたし、絶対に帰れるって信じてるッ!\\n こんなにかっこいい歌の戦士たちと一緒なんだからッ!」",
"376000412_10": "「そうデスね。みんなと一緒にいて、\\n 今まで乗り越えられなかったことなんてないデスッ!」",
"376000412_11": "「だけど、食糧問題の方はいくら強くても\\n どうにもできないね……」",
"376000412_12": "「食材がなければ、\\n おさんどんも形無し……」",
"376000412_13": "「……まだ、諦めるには早いかもしれないよッ!」",
"376000412_14": "「えッ!\\n もしかして、何か食料を見つけたんデスかッ!?」",
"376000412_15": "「それはまだなんだけど、\\n 1つ気づいたことがあるのッ!」",
"376000412_16": "「地面はカラカラに乾いているけど、\\n 少しだけ、植物が生き残ってるみたい」",
"376000412_17": "「もしかしたら、\\n 食べられる草や木の実を見つけることができるかも……ッ!」",
"376000412_18": "「……あ、あったッ! あったデスッ!\\n あそこ、木の実がなってるデスッ!」",
"376000412_19": "「本当だッ!",
"376000412_20": " だけどそれ、食べても大丈夫な木の実なのかな?」",
"376000412_21": "「おいしそうだからきっと大丈夫デスよ。\\n というわけで、いっただきま――」",
"376000412_22": "「……はうッ!?」",
"376000412_23": "「な、なんでチョップしたデスかッ!?」",
"376000412_24": "「その実は食べちゃダメッ!\\n 毒があるから、食べたらお腹を壊しちゃうよ」",
"376000412_25": "「ほら、やっぱり」",
"376000412_26": "「こっちになっている実なら大丈夫ッ!」",
"376000412_27": "「なんとッ! こっちのヘンテコな見た目の方が、\\n 食べられる木の実だったデスか……ッ!」",
"376000412_28": "「食べられる木の実が分かるんだね。水流さんがいなかったら、\\n 切ちゃんが大変なことになるところだった……」",
"376000412_29": "「師範に、修行だと言われて\\n 無人島に置き去りにされたりしてたから……」",
"376000412_30": "「水流さんが遠い目をしてる……」",
"376000412_31": "「なんというか、師範という人は\\n なかなかにトンデモな人みたいデスね……」",
"376000412_32": "「あの修行に比べたらこれくらいのサバイバル……。\\n さあ、収穫しようッ!」",
"376000412_33": "「……ふぅ。とりあえずこんなものデスかね。\\n 6人分には心許ない量デスけど」",
"376000412_34": "「このあたりにはこれ以上なっていないみたいだし、\\n しょうがないね」",
"376000412_35": "「少し、ここで休憩したら\\n 拠点に戻ろうか」",
"376000412_36": "「賛成デースッ!」",
"376000412_37": "「休憩ついでに、\\n ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかなッ!?」",
"376000412_38": "「大丈夫デスよ?」",
"376000412_39": "「じゃあ、歌の戦士について色々教えてッ!」",
"376000412_40": "「どうやったらそれに変身できるのッ!?\\n もしかして、変身ベルトみたいなものが?」",
"376000412_41": "「それに、どうして歌を唄うのッ!?\\n 唄わないとどうなっちゃうのッ!?」",
"376000412_42": "「お願い、奏さんは戦いが終わってすぐいなくなっちゃったから、\\n なにも聞けてないのッ!」",
"376000412_43": "「そ、それは……」",
"376000412_44": "「彼女が装者に憧れていることは分かったが……。\\n シンフォギアの情報を教えるのは極力控えよう」",
"376000412_45": "「シンフォギアは極秘情報の塊で、\\n それを欲している組織もたくさんある」",
"376000412_46": "「彼女がシンフォギアの情報を持てばそれだけ、\\n 元の世界に帰ったあとのリスクが増大することになるんだ」",
"376000412_47": "「分かったな?」",
"376000412_48": "「って、言われたんデス……。シンフォギアのことはもちろん、\\n 奏さんのことも、言っちゃダメなんデスよね……?」",
"376000412_49": "「うん。奏さんの最期は、民間人に\\n 教えていいことじゃないから……」",
"376000412_50": "「だけど、ここまで興味津々な人に秘密にするのは大変だね……」",
"376000412_51": "「な、なんとかはぐらかすデス……ッ!」",
"376000412_52": "「他にも歌の戦士はいるの?\\n まさか、何百人もいたりして……ッ!?」",
"376000412_53": "「え、えーっとデスね、シンフォギアのことは、\\n アタシたち装者もあまり知らなくて……」",
"376000412_54": "「き、切ちゃんッ!」",
"376000412_55": "「『シンフォギア』っていうんだッ!",
"376000412_56": " 歌の戦士じゃなくて、シンフォギア装者だったんだねッ!」",
"376000412_57": "「ああーッ!\\n やってしまったデスッ!」",
"376000412_58": "「かっこいいなぁ……シンフォギアッ!」"
}