{ "505000721_0": "「くらえッ!」", "505000721_1": "「がはッ!」", "505000721_2": "「うわあああぁぁぁッ!」", "505000721_3": "「だから言っただろう?\\n 無駄なんだよ、お前たちが人間でいる限り……」", "505000721_4": "「想いの力など、所詮弱さの表現に過ぎん」", "505000721_5": "「つ、強い……ッ!\\n これが、デルタの力……ッ!」", "505000721_6": "「どうすればいい……?\\n 奏……わたしは、どうすれば……ッ!」", "505000721_7": "「まだあるだろう?\\n 最後の手段、ってヤツが」", "505000721_8": "「――ッ!?」", "505000721_9": "「…………」", "505000721_10": "「『絶唱』、か……」", "505000721_11": "「――ッ!?", "505000721_12": " だめ、翼さん……ッ!」", "505000721_13": "「奏さんがどうなったか、\\n 忘れたわけじゃないでしょうッ!?」", "505000721_14": "「しかし……ッ!」", "505000721_15": "「無理に適合係数を上げたその身体で\\n 絶唱すれば、末路は同じ」", "505000721_16": "「だが、俺に効きそうな攻撃といえば、\\n もはや絶唱しかあるまい?」", "505000721_17": "「良かったじゃないか。\\n 親友のもとへ逝けるぞ?」", "505000721_18": "「…………」", "505000721_19": "「わ、わたしは……ッ!」", "505000721_20": "「どうした、聴かせてみろよ。\\n お前の……命の歌をッ!」", "505000721_21": "「わたしは……ッ!」", "505000721_22": "「生きるのを諦めないでッ!」", "505000721_23": "「――ッ!?」", "505000721_24": "「…………」", "505000721_25": "「生きるのを……諦めないで……」", "505000721_26": "「立花……」", "505000721_27": "「…………」", "505000721_28": "「ありがとう、立花。\\n もう少しで自分を見失うところだった」", "505000721_29": "「わたしはもう迷わないぞ。\\n 奏の想いが、胸にある限り……ッ!」", "505000721_30": "「最後の最後まで、\\n 生きることを諦めないッ!」", "505000721_31": "「ならば、死ねッ!」", "505000721_32": "「クッ……ぐうぅぅぅッ!」", "505000721_33": "「な、何ッ!?」", "505000721_34": "「受け止めただとッ!?\\n この俺の……デルタの一撃をッ!」", "505000721_35": "「翼さん……ッ!」", "505000721_36": "「か、奏……ッ!", "505000721_37": " わたしに……チカラを貸してッ!」", "505000721_38": "「…………」", "505000721_39": "「――ッ!?\\n ば、馬鹿な……ッ!」", "505000721_40": "「翼さん……その姿はッ!?」", "505000721_41": "「取り込んだとでもいうのかッ!?\\n デルタの力を……シンフォギアがッ!」", "505000721_42": "「…………」", "505000721_43": "「これは、奏の想い……」", "505000721_44": "「感じる……。", "505000721_45": " わたしを見守り支えてくれる、奏の魂をッ!」", "505000721_46": "「魂だとッ!?\\n あり得ん……死んだ人間がそんな力をッ!」", "505000721_47": "「人は死んでも、想いは残る」", "505000721_48": "「奏だけじゃない、\\n 散っていった多く者の魂がわたしを支える……」", "505000721_49": "「これが……これが、人間の力だッ!」" }