{ "502000522_0": "「こいつら、\\n 次から次へと湧いて出やがるッ!」", "502000522_1": "「立花抜きでは、\\n どうしても手数が足りないか……ッ!」", "502000522_2": "(どうしよう、みんなが戦ってるのに……ッ!)", "502000522_3": "「――ッ! お願い、お父さんッ!\\n わたし、みんなのところに行かなきゃいけないのッ!」", "502000522_4": "「いいや、ダメだッ!\\n なんと言われようと、お前を行かせるわけにはいかないッ!」", "502000522_5": "「父の愛とは、苛烈だねえ。\\n 見ていて、実に良い。いいよぉ」", "502000522_6": "「――ッ!!\\n お前は黙っていろッ!」", "502000522_7": "「おっと?\\n 褒めたつもりだったんだけどな」", "502000522_8": "「しかし、いいのかい?\\n このままでは怪獣がこちらまで来てしまうよ? ほら」", "502000522_9": "「――ッ!\\n こっちにはシェルターがあるのに……ッ!」", "502000522_10": "「お父さんッ!\\n ここはわたしが食い止めるから、シェルターに逃げてッ!」", "502000522_11": "「逃げるんなら、響も一緒だッ!」", "502000522_12": "(ダメ……お父さんを説得できない……)", "502000522_13": "(でも、こんなに近くでグリッドマンの力を使えば、\\n 巨大化した時にお父さんやシェルターの人たちを巻き込んじゃう)", "502000522_14": "「……だったらッ!」", "502000522_15": "「Balwisyall nescell gungnir tron――」", "502000522_16": "「響……ッ!?」", "502000522_17": "「ごめん、お父さんッ!」", "502000522_18": "「ここから先へは、行かせないッ!」", "502000522_19": "「ほう!\\n グリッドマンの力無しで怪獣に立ち向かうつもりかい」", "502000522_20": "「いいねぇ、実にいい。自暴自棄とも違うその心の強さ、\\n 実におもしろい。やっぱり人間っていうのは、こうじゃなきゃねぇ」", "502000522_21": "「しかし、やっぱりこれは、\\n さすがに無茶が過ぎるんじゃないかな?」", "502000522_22": "「たとえ無茶だとしてもッ!\\n この拳は、この胸の歌は……誰かを護るための力ですッ!!」", "502000522_23": "「相手がどれだけ強大な怪獣だろうと、\\n 護るべき人がわたしの後ろにいるのならッ!」", "502000522_24": "「わたしはこの拳で、\\n 無茶も無謀も、打ち砕くッッ!!!」", "502000522_25": "「あなたたちが、なんのために人や街を襲うのかはわからない。\\n ――だけどッ!」", "502000522_26": "「わたしもここは、譲れないッ!」", "502000522_27": "「おおぉーーーーーーーーーーッ!!」", "502000522_28": "「――ッ、\\n ここまで、か……」", "502000522_29": "「インスタンス――」", "502000522_30": "「――ッ!?」", "502000522_31": "「――ドミネーションッ!!」", "502000522_32": "「…………ッ!?」", "502000522_33": "「おや?\\n この力は……」", "502000522_34": "「怪獣が……止まった?」", "502000522_35": "「…………く……ぐ……ッ!\\n 負荷が重い……だがッ!!」", "502000522_36": "「逃げてくれ、響……ッ!!\\n ここから、逃げるんだ――ッ!!」", "502000522_37": "「お父、さん……?」" }