{ "502000412_0": "「これで、決めさせてもらうッ!\\n ――グリッドナイト・サーキュラーッ!!」", "502000412_1": "「……よし。\\n 今のでここらへんの怪獣は倒し終わったな」", "502000412_2": "「ああ。\\n ひとまず、みんなと合流しよう」", "502000412_3": "「2人とも、ご苦労だった。\\n 怪我はないか?」", "502000412_4": "「どうってことないさ、あの程度」", "502000412_5": "「……ん?\\n 1番やかましいやつはどこ行ったんだ?」", "502000412_6": "「立花は逃げ遅れた避難者を連れて行きました。\\n 偶然にも、この世界のお父上が逃げ遅れていたようで」", "502000412_7": "「あー……? ああ、おまえたちの世界で会った、あのおっさんか。", "502000412_8": " まあ、どんくさそうだったもんなぁ」", "502000412_9": "「そうか……中断した話し合いを進めたいところだったが、\\n 合流が先だな」", "502000412_10": "「だったら、あたしがあいつを迎えに行くよ。\\n 迷子になられても困るしな」", "502000412_11": "「それじゃあ、私も一緒に響くんを迎えに――」", "502000412_12": "「どさくさに紛れて勝手してんじゃねぇよ。\\n お前はこっちだ」", "502000412_13": "「つれないねぇ。\\n 散歩に出られない犬の気持ちさ」", "502000412_14": "「――。\\n では、我々はジャンクの手がかりを探しましょう」", "502000412_15": "「ああ、そっちは任せた。\\n 落ち合う場所はふらわーでいいな?」", "502000412_16": "「それがいいだろう。\\n 雪音、くれぐれも気を付けるのだぞ」", "502000412_17": "「心配すんな。\\n それじゃ、後でな」", "502000412_18": "「そんじゃ、俺らはジャンクを探しに行くか」", "502000412_19": "「そうはいっても、どうするの?\\n 中古のパソコンショップを手あたり次第ってのは勘弁だよ」", "502000412_20": "「土地勘のない街でそれは、現実的ではないな」", "502000412_21": "「さ、探しているうちに日が暮れる」", "502000412_22": "「だな。……んー。他にあてもねぇし、\\n ふらわーのおばちゃんにでも聞き込みするか?」", "502000412_23": "「望みは薄そうだけどね」", "502000412_24": "「だよな。どうしたもんかな……」", "502000412_25": "「ふーむ、高架下にあったパソコンは、\\n どう見ても壊れていたしねぇ」", "502000412_26": "「おい、余計な口挟んでんじゃねぇよ。\\n てめぇは黙って……」", "502000412_27": "「ん?」", "502000412_28": "「……今なんつった?」", "502000412_29": "「高架下には家電や家具がいろいろと打ち捨てられていてねぇ。\\n いけないよねぇ、不法投棄は」", "502000412_30": "「そこにあったのか、ジャンクが?」", "502000412_31": "「ジャンクかどうかはさておき……あったよ。\\n 古くてオンボロの、『いかにも』なパソコンがね」", "502000412_32": "「いやぁ、あれはなかなかの年代物だったなぁ。\\n リサイクルショップに持ち込むべきだったかもしれないね」", "502000412_33": "「てっめぇ、なんでそれをすぐに言わねぇんだよ!」", "502000412_34": "「い、急ごう。\\n 次の怪獣が現れる前に……ッ」" }