{ "502000411_0": "『立花洸』の可能性", "502000411_1": "「な……君は、まさか、\\n どうして……」", "502000411_2": "「……響ッ!?」", "502000411_3": "(やっぱり、お父さんだ……ッ!)", "502000411_4": "(でも……わたしのお父さんとはちょっと様子が違う。\\n この並行世界のお父さんってことだよね)", "502000411_5": "「響……", "502000411_6": " 響なんだろうッ!?」", "502000411_7": "「ああ、なんてことだ……目が覚めていたのかッ!\\n またおまえに会えるなんて……ッ!」", "502000411_8": "「え……?」", "502000411_9": "「おいッ!!\\n ボケっとしてる暇はないぞッ!」", "502000411_10": "「――ッ!\\n そうだ、怪獣はまだまだいる……ッ!」", "502000411_11": "「お父さ――ううん、とにかく、避難をッ!\\n ここは危険ですッ!」", "502000411_12": "「そ、それが……避難しようにも近くのシェルターが\\n 閉まっていて入れないんだ……ッ!」", "502000411_13": "「それより響、なんでおまえがこんなことをッ!?\\n 見上げるよりも大きくなって……どうして戦いなんてッ!?」", "502000411_14": "(逃げ遅れ……ッ!\\n どうしよう、お父さんを護りながら怪獣と戦える……?)", "502000411_15": "「立花、その人は……", "502000411_16": " ――ッ!?」", "502000411_17": "「……なるほど。よりによって、この世界のお父上か。\\n ならばその人の避難は任せた」", "502000411_18": "「え?\\n でも……」", "502000411_19": "「七面倒くさいことは言いっこなしだ。\\n どうせ気になって集中できないだろ」", "502000411_20": "「翼さん、クリスちゃん……」", "502000411_21": "「あたしらでこの場は引き受けるって言ってんだよ」", "502000411_22": "「2人とも……ありがとうッ!」", "502000411_23": "「あの……わたしの手に乗ってくださいッ!\\n 安全なところまで連れて行きますッ!」", "502000411_24": "「わ、わかった……ッ!\\n だけど響、この状況はいったい……」", "502000411_25": "「話は後ッ!\\n 揺れるから、しっかり掴まってッ!」", "502000411_26": "「――ッ!?\\n う、うわああああぁぁッ!?」", "502000411_27": "「おっと。\\n ここから先は通行止めだ」", "502000411_28": "「無粋な横やりはやめてもらおうか」", "502000411_29": "「ダンスの相手をご所望なら、あたしらが相手してやるッ!\\n ――来やがれッ!」" }