{ "399000212_0": "「迷惑がられてるのに\\n いつまでも付きまとうヤツは、モテないわよッ!」", "399000212_1": "「……終わりか。\\n お前も無事のようだな?」", "399000212_2": "「は、はい。\\n ありがとうございます……」", "399000212_3": "「……礼は必要ない。\\n 情報を話せ」", "399000212_4": "「あの……情報と言っても……」", "399000212_5": "「もう、そんな聞き方じゃ、\\n 閉じた心は開いてくれないわよ?」", "399000212_6": "「これだけの騒ぎになってるのに、誰も姿を見せない。\\n 何か起きているんでしょう?」", "399000212_7": "「話してくれたら、\\n あーしたちが力になるわよ?」", "399000212_8": "「それは……」", "399000212_9": "「おい、どうした?\\n やはり、怪我をしたのでは――」", "399000212_10": "「う、うわああああああッ!\\n こ、殺してやるッ! 覚悟しろ――ッ!!」", "399000212_11": "「――ッ!?", "399000212_12": " なんのつもりだッ!」", "399000212_13": "「死んでくれ、俺たちのために……ッ!\\n 頼む……頼むよッ!!」", "399000212_14": "「く……放せッ!", "399000212_15": " しがみつくだけで、人が殺せるわけがないだろうッ!!」", "399000212_16": "(なんて軽い……振り払えば、無事で済まないのでは……ッ!?", "399000212_17": " ええい、面倒なッ!)", "399000212_18": "「ちょッ!? どうしたっていうのッ!?", "399000212_19": " こらこら、落ち着きなさいよッ!」", "399000212_20": "「う……うぅ……ッ!\\n 殺さないと、いけないのに……ッ!」", "399000212_21": "「……やっぱり……俺にはできない……ッ!\\n けど、仕事を果たせなかった……家族が、息子が……ッ!」", "399000212_22": "「本当に殺す気があったのか、\\n 怪しい感じではあるけど……」", "399000212_23": "「厄介事の予感がしてきたわね」", "399000212_24": "「オレたちはその厄介事を探しに来たとも言えるだろう。\\n 歓迎してやれ」", "399000212_25": "「……お前は何を諦めている?」", "399000212_26": "「…………」", "399000212_27": "「諦めて膝をつく前に、もう少し抗ってみろ。\\n 場合によっては手を貸してやってもいい」", "399000212_28": "「君たちは……?」", "399000212_29": "「あーしたちは……」", "399000212_30": "「……おい、オレたちの素性を明かすのは……」", "399000212_31": "「んもぅッ!\\n わかってるわよッ!」", "399000212_32": "「……?」", "399000212_33": "「コホンッ! あーしたちは……そうね、ただの秘密結社よ。", "399000212_34": " 世界平和とあなたを護る……ね♪」" }