{ "399000131_0": "「――というわけだ。\\n オレは出る。お前たちは、この本部を護れ」", "399000131_1": "「ええーッ!?", "399000131_2": " マスターと一緒に戦いたいゾッ!」", "399000131_3": "「サンジェルマン、プレラーティ……\\n どちらも侮れない力を持っていましたが……」", "399000131_4": "「あの2人がやられちゃうぐらいなら、\\n マスターだって危ないかもしれませんよ?」", "399000131_5": "「むしろマスターに残って頂いて、\\n 私たちが捜索に出てはいかがですの?」", "399000131_6": "「休むことなく稼働できるお前たちは防衛にこそ真価を発揮する。\\n オレ1人が残るよりずっと有益だ」", "399000131_7": "「マスター……」", "399000131_8": "「錬金術師協会は総力を上げて、\\n ノイズ大量発生の被害を食い止めようとしている」", "399000131_9": "「この本部には、\\n 戦闘経験の浅い錬金術師しか残っていない」", "399000131_10": "「ノイズ相手ならば、術式を用いてある程度身を護れるとしても、\\n 強者を相手にすれば壊滅は必至だ」", "399000131_11": "「だが、オレもあの男も、お前たちになら任せられると判断した。\\n なぜなら――」", "399000131_12": "「本部近くにノイズがッ!\\n 大量だッ! すぐに対応をッ!」", "399000131_13": "「ちッ、こんな時に……いや、今で幸いだったか。", "399000131_14": " まずは奴らの対処に向かうぞッ!」", "399000131_15": "「……まぁったく。\\n 何を言っちゃってんですか、マスター?」", "399000131_16": "「な……何をしているはこちらのセリフだッ!?", "399000131_17": " お前たちに任せると言ったばかりだろうッ!」", "399000131_18": "「だからこそ、ですよぉ。\\n マスターにはお仕事があるんでしょう?」", "399000131_19": "「マスターからの信頼、無下にするつもりはありませんわ。", "399000131_20": " 故にこそ……どうぞこの場はお任せください」", "399000131_21": "「協会所属の錬金術師たちが見ているのだ、\\n マスターの分まで派手に戦いましょう」", "399000131_22": "「マスターが帰ってくるまで、\\n あたしたちがここを護るゾッ!」", "399000131_23": "「お前たち……」", "399000131_24": "「……そうか、ならば任せよう。\\n オレの忠実な騎士たちになッ!」", "399000131_25": "「さて。\\n おしゃべりはもういいのかしら?」", "399000131_26": "「ああ、さっさと行くぞ」", "399000131_27": "「何よぅ、もう。\\n せっかく待っててあげたっていうのに」", "399000131_28": "「ま、それならそれで、\\n 局長から預かったテレポートジェム、起動しちゃうわよ」", "399000131_29": "「チフォージュ・シャトーの反応近くへ向かう特別製。\\n 後戻りはできないからね?」", "399000131_30": "「上等だ。\\n 面倒はさっさと片付ける」", "399000131_31": "「じゃ、出発よッ!」", "399000131_32": "「――オレは良い騎士を持ったな」", "399000131_33": "「行ってらっしゃいませ、マスター」", "399000131_34": "「マスターはあたしを信じたんだゾ!\\n 絶対に負けられないゾッ!」", "399000131_35": "「地味な見栄を張るな。\\n マスターは私たち全員を信じたのだ」", "399000131_36": "「期待外れだなんて言われないように、\\n 精々お仕事と参りましょうか」", "399000131_37": "「ええ、マスターがお戻りになるまで、\\n 一匹たりとも通しませんわッ! 行きますわよッ!」", "399000131_38": "「「「「応(だゾ)ッ!!」」」」" }