{ "398000421_0": "「やっぱり、ユウレイのせいで\\n ノイズが出るんだよッ!」", "398000421_1": "「わたしのお母さんだって、\\n そうに違いないって言ってたもんッ!」", "398000421_2": "「……ッ!」", "398000421_3": "「お、おいッ!\\n いきなり何言い出すんだッ!」", "398000421_4": "「だって……ッ!」", "398000421_5": "「もー、バカッ!」", "398000421_6": "「親の言うことなんてアテにならないから、\\n アタシたちで確かめにきたんでしょ?」", "398000421_7": "「それは……そうだけど……」", "398000421_8": "「…………」", "398000421_9": "「ねえ、あんたさ。\\n なんで学校来ないの?」", "398000421_10": "「…………」", "398000421_11": "「あんた、チョーノーリョクが使えるって言ってたのは嘘で、\\n 本当はユウレイだから変なことができるんじゃないの?」", "398000421_12": "「こ、この力は、嘘なんかじゃ……」", "398000421_13": "「じゃあ、何?\\n ユウレイって噂はホントなんだ?」", "398000421_14": "「――ッ!」", "398000421_15": "「こら、よさないか」", "398000421_16": "「そういう言い方は感心しないな。\\n 冗談でも、言われて傷つくことだってあるんだぞ」", "398000421_17": "「……なんなの、オバサンたち」", "398000421_18": "「「オバ……ッ!?」」", "398000421_19": "「今はアタシが喋ってるの。助けてくれたことには\\n お礼を言うけど、オバサンたちは黙っててくれる?」", "398000421_20": "「「…………」」", "398000421_21": "「……」", "398000421_22": "「……ったく。\\n で、あんたは喋りなさいよ」", "398000421_23": "「アタシはあんたのチョーノーリョクとか、\\n もともと信じてないの」", "398000421_24": "「チューニビョーっていうんだっけ?\\n どーせそんなとこでしょ?」", "398000421_25": "「……そんな、ことじゃ……」", "398000421_26": "「じゃあなんだって言うの?\\n あんた、学校来てるときはタロットとかしてるだけだし……」", "398000421_27": "「それなのにさ、ママたちがノロイだとか言ってるから、\\n バカバカしくて確認しにきたってわけ」", "398000421_28": "「まあ、わたしはちょっとだけ、\\n あんたがユウレイかもって思ったりするけど……」", "398000421_29": "「それでも、\\n ユウレイと友達ってちょっとステキかなって……」", "398000421_30": "「トクベツ感っていうか、そういうのあるよね。\\n ……で、ホントのとこどうなの?」", "398000421_31": "「え、えっと……」", "398000421_32": "「おまえたち、いい加減に――」", "398000421_33": "「――あんたのママも呪われてたって話。\\n 本当なの?」", "398000421_34": "「――ッ!!\\n 違うッ!」", "398000421_35": "「きゃぁぁぁあッ!?」", "398000421_36": "「ゆ、揺れて……ッ!」", "398000421_37": "「やめてよ、なんでそんなこと言うのッ!?」", "398000421_38": "「わたしのママは……\\n わたしは、呪われてなんかいないッ!」", "398000421_39": "「ノイズがッ!」", "398000421_40": "「さっき倒したばかりなのに、またッ!」", "398000421_41": "「話はあとだッ!\\n 全員でここを切り抜けるぞッ!」", "398000421_42": "「ああ。――おい、おまえらッ!\\n 絶対にあたしたちの後ろから動くんじゃないぞッ!」" }