{ "398000222_0": "「雪音。\\n 今のノイズは、いったい……ッ!?」", "398000222_1": "「窓から見てたぞッ!\\n どうして、あんなところにノイズがッ!?」", "398000222_2": "「……2人とも、まずは情報共有をしたい」", "398000222_3": "「あの子に話を聞かれたくない。\\n こっちに来てくれないか」", "398000222_4": "「……わかった」", "398000222_5": "「おい」", "398000222_6": "「……何?」", "398000222_7": "「ちょっと隅で仕事の話をするから、\\n 部屋から出るときは、あたしに声をかけるんだぞ」", "398000222_8": "「ん……」", "398000222_9": "「では、改めていくつか質問をさせてくれ」", "398000222_10": "「まず最初に、どうして帰る日付を過ぎても\\n 戻ってこなかったんだ?」", "398000222_11": "「うッ。それについては、その、悪い……。\\n 色々あって帰れなかったんだ」", "398000222_12": "「二課に対して影響力がある人物からの依頼ってことで\\n この館に来たんだが、依頼主は入院中だそうでさ」", "398000222_13": "「じゃあ、あの子は、\\n この広い館にたった1人で……?」", "398000222_14": "「ああ。だからまぁ、\\n 最初は母親も心配して依頼くらいするかなって思ったんだよ」", "398000222_15": "「けど……」", "398000222_16": "「だが……資料によると、\\n 依頼内容はあの子の護衛なのだろう?」", "398000222_17": "「二課にわざわざ護衛を頼むなんてよっぽどだぞ。\\n あの子、何か特別な事情があるのか?」", "398000222_18": "「ああ、その通りだ」", "398000222_19": "「……2人もここに来て、\\n ポルターガイストや何かに襲われたんじゃないのか?」", "398000222_20": "「ということは、そっちも変な影みたいなのに\\n 襲われたのか……ッ!?」", "398000222_21": "「影ッ!?\\n あいつ、そんなことまでできんのかッ!」", "398000222_22": "「その反応を見るに、影については知らなかったようだな」", "398000222_23": "「ああ。あたしが体験したのは家具が勝手に揺れたり、\\n 刃物が飛んできたりだ」", "398000222_24": "「結論から言うと、ポルターガイストや影は\\n ……あの子が生み出してるんだ」", "398000222_25": "「なんだって……ッ!?」", "398000222_26": "「あの子はいったい何者なんだ?」", "398000222_27": "「サイキック少女……。\\n 要するに『超能力』が使えるってことらしい」", "398000222_28": "「他に書いてあったのは、\\n この屋敷でひとりぼっちで過ごしていること」", "398000222_29": "「そして、どういうわけか……あいつの周りで\\n ノイズが頻繁に出現するってことだ」" }