{ "392000721_0": "「姉さん、この部屋ですッ!」", "392000721_1": "「みんな、無事ねッ!?」", "392000721_2": "「隊長……ッ!?」", "392000721_3": "「よかった、皆さんもご無事で……ッ!」", "392000721_4": "「ナツミは……ッ!?」", "392000721_5": "「――――」", "392000721_6": "「――ッ!?", "392000721_7": " ナ、ナツミ……ナツミ、しっかりしてッ!」", "392000721_8": "「エジソンッ!\\n ナツミさんに何をしたのッ!?」", "392000721_9": "「…………」", "392000721_10": "「エジソン……\\n あなた、まさかッ!?」", "392000721_11": "「ちょ、ちょーっと、\\n ちょっとその殺気を引っ込めるデスッ!」", "392000721_12": "「あ、あれ? 伝わってなかったデスかッ!?", "392000721_13": " 新しいギアにしてくれたのもこの人デスッ!」", "392000721_14": "「全然、敵対するような感じじゃ……ッ!」", "392000721_15": "「で、でもッ!\\n ナツミさんが、こんなぐったり……」", "392000721_16": "「はぁ……安心しろ。\\n 抗毒素が効いて眠っているだけだ」", "392000721_17": "「――ッ!?\\n ほんとなの……?」", "392000721_18": "「ほ、本当ですッ! 私たちも、ちゃんと見てました……。\\n ヒメジマ班長は助かったんですよッ!」", "392000721_19": "「……すぅ……\\n …………すぅ……」", "392000721_20": "「……本当だ。\\n なんて穏やかな寝息……よかった、ナツミ、本当に……」", "392000721_21": "「……」", "392000721_22": "「まったく、本当に腹立たしい。\\n 今さら貴様らを陥れてなんの意味がある」", "392000721_23": "「幾重にも、私の矜持を\\n 打ち砕いてきた相手にさらに抗って……」", "392000721_24": "「恥の上塗りでもしろというのか?」", "392000721_25": "「…………ごめんなさい」", "392000721_26": "「そして……ありがとうございます。\\n わたしたちの仲間を助けてくれて」", "392000721_27": "「……。", "392000721_28": " フン……」", "392000721_29": "「水を差すようで申し訳ないんですが……\\n それで、これからどうしましょう?」", "392000721_30": "「わたしたちは\\n 警報フェロモンを浴びてしまっています」", "392000721_31": "「さっきは凌げたけれど、ここにいても、\\n いずれ奴らが嗅ぎつけて襲ってきます……」", "392000721_32": "「そうね……4人で防衛したとしても、\\n あの数じゃジリ貧になるのは目に見えてる」", "392000721_33": "「誰かがオトリになって引きつけたとしても、\\n トンボやカブトムシだっているし……」", "392000721_34": "「それにアイツら、なんだか\\n どんどん凶暴になってきてる気がするデスよ」", "392000721_35": "「まったく、そのような場当たり的な思考で\\n よくも今まで生き残ってこれたものだ」", "392000721_36": "「んなッ!?」", "392000721_37": "「先程までならともかく、\\n 今は装者が4人も揃っているんだぞ?」", "392000721_38": "「これだけの戦力があれば、少なくとも\\n スズメバチの元凶を断つことは可能だろうが」", "392000721_39": "「スズメバチの、元凶……?」", "392000721_40": "「考えてみろ、奴らの習性を。\\n 奴らが最も恐れていることはなんだ?」", "392000721_41": "「奴らが、恐れてること……」", "392000721_42": "「え、えーと……\\n なんデスか?」", "392000721_43": "「ま――\\n まだわからんのかッ!?」", "392000721_44": "「奴らの『女王蜂』を\\n 倒すべきだろうと言っておるのだッ!」", "392000721_45": "「あ……ッ!」", "392000721_46": "「そうか……女王蜂をッ!」" }