{ "392000531_0": "「セレナ……本当に無事でよかったッ!」", "392000531_1": "「姉さんこそ……ッ!\\n 必ず戻ってきてくれるって信じてたッ!」", "392000531_2": "「けど、どうしてもう1人のわたしまでここに……?\\n S.O.N.G.のある並行世界には、確か……」", "392000531_3": "「あの世界には、定期報告のためにたまに伺うんです。\\n そこにマリアさんが現れて……」", "392000531_4": "「それで、みなさんのピンチを聞いて、\\n 居ても立ってもいられなくって……」", "392000531_5": "「他のみんなが別の任務で出払ってたのデス。\\n 緊急出動できたのがアタシとセレナだけだったデスよ」", "392000531_6": "「そうですか、それで……。", "392000531_7": " 本当にありがとう」", "392000531_8": "「それで、セレナ。\\n あれから、こちらの状況は……?」", "392000531_9": "「ええ、そのことなんですけど……」", "392000531_10": "「毒のサンプル……?」", "392000531_11": "「はい。それさえ手に入れば、\\n エジソンは解毒剤を作ることができるって……」", "392000531_12": "「エジソン……?\\n はて、どこかで聞いたことあるような……」", "392000531_13": "「もしかして、少し前の報告書にあった、\\n ウロボロスの残党に与していた人ですか……ッ!?」", "392000531_14": "「あーッ! 思い出したデスッ!\\n 全身サイボーグの、悪の科学者ッ!」", "392000531_15": "「……およ? でも確かあの人って、\\n 最後は大爆発したって書いてあった気がするデスが……」", "392000531_16": "「そうだったんだけどね。\\n 頭だけになったエジソンをナツミが発見して……」", "392000531_17": "「『稀代の天才の頭脳を失うのは人類の損失っス』とか言って、\\n 新しいボディを作って、すっかり復活させちゃったのよね」", "392000531_18": "「えええッ!?\\n そ、そんなことができるデスかッ!?」", "392000531_19": "「科学のチカラって、すごい……」", "392000531_20": "「不死身のサイボーグおじさんデスね。\\n そのうち合体とか変形とかもできちゃいそうデス……」", "392000531_21": "「ナツミさんも、\\n そこまではしないと思いますけど……」", "392000531_22": "「まあ、それで……あなたはたった1人で\\n 毒を採取しようとしてた、ってわけね」", "392000531_23": "「は、はい」", "392000531_24": "「まったく、無茶しすぎよ。", "392000531_25": " けど、今までよく頑張ったわね」", "392000531_26": "「わたしたちが来たからには、\\n もう虫たちの好きにはさせないわ」", "392000531_27": "「そうデスッ!\\n ここから先は4人…いや、百人力デスッ!」", "392000531_28": "「うぇぇッ!? 奥の扉がガンガン揺れてるデスッ!\\n 言ってるそばから敵襲デスかッ!?」", "392000531_29": "「ヴヴ……ヴヴヴ……」", "392000531_30": "「この音……ッ!」", "392000531_31": "「構えてくださいッ!\\n 奴らはカブトムシより数段厄介な相手ですッ!」", "392000531_32": "「あの戦車たちよりも……ッ!?」", "392000531_33": "「わたしたちが出会った中で、最も攻撃的で\\n 最も統率された戦闘マシーンたち……」", "392000531_34": "「そして、わたしが手に入れるべき\\n 『毒』を持つ虫……ッ!」", "392000531_35": "「い、今にも扉が破られそうデスッ!」", "392000531_36": "「みんな、構えてッ!」", "392000531_37": "「『奴ら』が……\\n 来るわッ!」" }