{ "392000212_0": "「はあ、はあ……\\n なんとか、凌げた……」", "392000212_1": "「お、大きい……", "392000212_2": " いや、大きいなんてもんじゃなかったデスよぉッ!」", "392000212_3": "「あんなトンボが存在するなんて……\\n 人間の倍ぐらいはあったんじゃ……」", "392000212_4": "「み、見たデスか、さっきのトンボの口ッ!?\\n なんかギチギチ動いてたデスよッ!」", "392000212_5": "「まるで、重工業用のカッターみたいでしたね。\\n あんなので噛みつかれたりしたら……」", "392000212_6": "「生身の人間なんて木っ端ミジンコデスよッ!\\n 頭からバリバリムシャムシャ……ひいいぃッ!」", "392000212_7": "「……ぞっとしないわね」", "392000212_8": "「これでわかったでしょう?\\n あれがこの島の脅威……」", "392000212_9": "「研究所の内部には、さっきみたいな\\n 巨大な昆虫たちが大量に住み着いているのよ」", "392000212_10": "「な、なるほど……確かにこれは、\\n 今まで戦ってきた相手と一味も二味も違うデス」", "392000212_11": "「まずそもそも見た目が恐ろしいデスからね。\\n 一種の精神攻撃デスよアレは……」", "392000212_12": "「それに、あのスピード……\\n 翅もまるで金属のようでした……」", "392000212_13": "「ええ。だからこそ、負傷者を抱えたまま頑張っている仲間を\\n 一刻も早く見つけなくてはならない……ッ!」", "392000212_14": "「これ以上、説明に時間を使うわけにはいかないわ。\\n 中に踏み込みましょうッ!」", "392000212_15": "「わかりました、行きましょうッ!」", "392000212_16": "「合点デスッ!」" }