{ "391000621_0": "「3人だけって――", "391000621_1": " だって、ここに描かれているのは……」", "391000621_2": "「もう1人のわたしと一緒にいる男の子はッ!?」", "391000621_3": "「ギンくんはッ!?\\n あの子はッ!?」", "391000621_4": "「……遺跡の半径10キロ以内に\\n 住居や集落は存在していませんでした」", "391000621_5": "「そして、『書物』の回収以前と以後で、\\n 付近での行方不明者は報告されていません」", "391000621_6": "「つまり、この『ギン』という少年は、\\n 外部から取り込まれた人間ではない可能性が高い――」", "391000621_7": "「で、でもッ!\\n わたしが読んだ物語の中では、確かに4人一緒に……」", "391000621_8": "「ですが……どれだけ数字を見ても、\\n データ上、ギンという少年は存在が観測されないんです」", "391000621_9": "「恐らく、ギンという少年は、\\n 『書物』自らが内部に生み出した存在だと考えられます」", "391000621_10": "「この『書物』の中でヒビキさんたちが戦っている、\\n 『敵対者』と同じように」" }