{
"390000131_0": "「不老不死のエリクサー……\\n どんなものなのか気になるゾ」",
"390000131_1": "「そもそも私たち自動人形は人形なのだから、\\n マスターがいる限り不老不死なのではないかしら?」",
"390000131_2": "「そうなのカ?」",
"390000131_3": "「私たちが不老不死なのであれば……マスターが生きることを\\n 諦めない限り、共にいられるというもの」",
"390000131_4": "「それはいいですねー。\\n 当然、マスターも気持ちは一緒ですよねぇ?」",
"390000131_5": "「…………」",
"390000131_6": "「もしかして、照れてるんですかぁ?」",
"390000131_7": "「オレの躯体とて、基より在ったものとは違う。\\n そういう意味では、オレの生命はお前たちと大差はない」",
"390000131_8": "「……それよりも気になるのは、アダムだ。\\n いつもと様子が違うようだったが……」",
"390000131_9": "「そうでしょうか?\\n 普段と変わりないように思いましたが……」",
"390000131_10": "「まあ、マスターはあの人に対して、\\n 随分丸くなりましたからねぇ」",
"390000131_11": "「ほんの些細なことでも、気になって\\n 気付けちゃうのかもしれないですねぇ?」",
"390000131_12": "「あッ!\\n でも、そういえば今日は脱がなかったゾッ!」",
"390000131_13": "「確かに……。\\n いつもと違うかもしれませんね」",
"390000131_14": "「なんだってんでしょう?\\n 実はおニューのお洋服だったとか?」",
"390000131_15": "「……いや、それだけじゃない。\\n 何かある」",
"390000131_16": "「何が、とは言い切れないのが我ながら腹立たしいが……。\\n 何かを指し示しているような、何かを言いたげな……」",
"390000131_17": "「それでしたら、マスター。\\n 私たちができる限り局長の動向も調べてみる、というのは?」",
"390000131_18": "「あれを相手にどこまでできるかは地味にわかりませんが……\\n それがマスターのお役に立つというのであれば」",
"390000131_19": "「ええ。\\n 如何なることであろうともご用命を♪」",
"390000131_20": "「…………。",
"390000131_21": " であれば、頼めるか?」",
"390000131_22": "「もちろんだゾッ!\\n 任されたゾーッ!」"
}