{ "385000911_0": "擡げられた鎌首", "385000911_1": "「ば、馬鹿な……ッ、邪竜の力を取り込んだだとッ!?\\n 敵の力まで使おうとは、なんと貪欲な……ッ!」", "385000911_2": "「――さあッ!\\n 反撃開始といきましょうかッ!」", "385000911_3": "「翼たちに怪我をさせた分も、\\n しっかりお返ししないとね」", "385000911_4": "「本当に、邪竜の力を制御しちゃった……」", "385000911_5": "「2人ともすごいデスッ!」", "385000911_6": "「アタシはシンフォギアを使えないデスから、\\n ちょっと羨ましかったりするデス」", "385000911_7": "「――それは聞き捨てならないですねぇッ!」", "385000911_8": "「そんな場合じゃないのは分かってるデスが――", "385000911_9": " って、その声は……助手さんデスかッ!?」", "385000911_10": "「どうやら、クライマックスは間近みたいですね。\\n 間に合ってよかった」", "385000911_11": "「こんなところまで何しに来たデスかッ!?\\n ――ああッ、いつの間にか横にいないデスッ!」", "385000911_12": "「もちろん、切歌さんのボディを助けにですよ。APPLEの方たちも\\n 皆さんの力になりたいと――さて、ちょっと背中を失礼」", "385000911_13": "「ちょ、ちょっとッ!?\\n 何をしてるデスかッ!?」", "385000911_14": "「入手した邪竜の聖遺物の欠片……。\\n あれに残った力を制御するのに手間取りました」", "385000911_15": "「ですが、僕の頭脳を持ってすればこの通りッ!\\n この邪竜拡張パックをちょちょいっとここに装着すれば――」", "385000911_16": "「デースッ!?\\n 装備が変化したデスッ!?」", "385000911_17": "「ナツミさんが活躍する横で、手をこまねく僕ではありません。\\n 同じ科学者として、負けてはいられませんからね」", "385000911_18": "「さあ、切歌さんッ!\\n 僕が強化したそのボディで、敵を打ち砕いてくださいッ!」", "385000911_19": "「おおお……ありがとうデスよッ!\\n ギッタンギッタンにのしてやるデスッ!」", "385000911_20": "「馬鹿な……聖遺物の力を制御しただと……?\\n この私以外にそのようなこと、できるはずが……ッ!」", "385000911_21": "「それはいささか、傲慢にすぎるのでは?\\n かつての大発明家、トーマス・エジソンさん」", "385000911_22": "「かつての、だと……?」", "385000911_23": "「僕から言わせれば、科学者でありながら探求に邁進せず、\\n テスラに勝つことばかり考えていた時点で、あなたは二流」", "385000911_24": "「嫉妬のあまり、科学者の本分――進歩することを忘れた\\n あなたでは、どんな目標にも辿り着けない」", "385000911_25": "「なぜならば、あなたには科学者に最も大切なもの、すなわち……\\n 科学に対する愛が、決定的に不足しているからですッ!」", "385000911_26": "「若造が……ッ!\\n わけの分からないことをぬかすなッ!」", "385000911_27": "「ひぃッ!?」", "385000911_28": "「煽るからデス。", "385000911_29": " 助手さんは下がっているデスよッ!」", "385000911_30": "「そ、そうですね。\\n ここはお任せしますッ!」", "385000911_31": "「セレナ。あなたは消耗が激しいんだから、\\n わたしたちに任せなさい」", "385000911_32": "「ここからは、あなたの頑張りにわたしたちが報いる番」", "385000911_33": "「どーんと任せるデスッ!」", "385000911_34": "「……分かりました。\\n みんなを頼らせてもらいますね」", "385000911_35": "「エジソン……本当に、救えない奴ね」", "385000911_36": "「なんだと……ッ!?」", "385000911_37": "「それだけの能力があれば、\\n もっと人の役に立つ発明を残すこともできた」", "385000911_38": "「それに、たとえテスラに敵わなかったとしても、\\n あなたを認める人たちはたくさんいた――」", "385000911_39": "「この時代にあなたの名前が残ってるのはその証左でしょう。\\n ……なのにあなたは、それにすら目を向けなかった」", "385000911_40": "「発明っていうのは、未来を壊すんじゃなく、\\n より良い未来を作るためにするもののはず」", "385000911_41": "「あなただって、もともとはそういう発明家だったでしょうに。\\n ……忘れてしまったのね」", "385000911_42": "「貴様ら……なんだ、その目は……ッ」", "385000911_43": "「やめろ……、やめろッ!\\n その目で私を見るなぁッ!」", "385000911_44": "「……私を憐れむなぁああああああッ!」", "385000911_45": "「エジソンの身体からエネルギーがあふれ出してる……ッ!?」", "385000911_46": "「私の体内に組み込んだ聖遺物ケラウノスの力を\\n サイボーグキメラに注ぎ込むッ!」", "385000911_47": "「全リミッター、解除だッ!\\n 貴様ら全員、塵も残さず砕け散るがいい――ッ!」", "385000911_48": "「リミッター解除って……ッ、\\n あんな無茶、そう長くもつわけが無いデスよッ!」", "385000911_49": "「放っておいても自滅しかねない……でも」", "385000911_50": "「ええ。それをのんきに待っていたら、\\n 世界蛇が復活してしまうわ」", "385000911_51": "「みんなッ!\\n こっちも出し惜しみせず、一気に決めるわよッ!」", "385000911_52": "「了解(デース)ッ!」" }