{ "384000741_0": "「――わたしたちは、そんな取り引きなどしないッ!」", "384000741_1": "「何か条件が不足しているでしょうか?」", "384000741_2": "「どんな条件を出されたところで受け入れはしないッ!」", "384000741_3": "「お前のように利用価値でしか、\\n 人を判断できない人間が信用できるものかッ!」", "384000741_4": "「今は都合のいいことを言っていても、\\n 期待を裏切ればすぐに排除するに違いないわッ!」", "384000741_5": "「約束を守るなんて欠片も思えないネッ!」", "384000741_6": "「利用価値で人を判断することの何が悪だと言うのです。\\n 損得で物事に対処することの何が間違いだと言うのです」", "384000741_7": "「どんな人間も、価値のある者が認められ、\\n 力を持つというルールから逃れられない」", "384000741_8": "「私はその力を、\\n 世界の安寧のために行使しているのですよ?」", "384000741_9": "「この世界の平和をッ! 正義をッ!\\n 否定するつもりですかッ!?」", "384000741_10": "「……それが、犠牲の上に成り立つものである以上、\\n わたしはあなたの正義を否定するッ!」", "384000741_11": "「…………」", "384000741_12": "「まあ、いいでしょう。\\n 多少手間が増えるだけのことです」", "384000741_13": "「ネフィリムの分体かッ!」", "384000741_14": "「なんて数なの……ッ!」", "384000741_15": "「私の提案を拒もうと、\\n 結果は変わりませんッ!」", "384000741_16": "「あなたたちも、子供たちも皆、\\n 私の力となるのです……ッ!」", "384000741_17": "「やっぱり約束を守る気なんてなかったんだネッ!」", "384000741_18": "「わたしたちだけじゃない、仲間たちのこともッ!」", "384000741_19": "「平和のために行えることは全て行う。\\n それが私の使命なのです」", "384000741_20": "「そして、私に仇為そうとするあなたたちは、\\n 世界の敵です」", "384000741_21": "「言っただろう。\\n 大切なものを護るためならば、わたしたちは悪にでもなるッ!」", "384000741_22": "「この期に及んでノイズだけですか。\\n 並行世界の装者たちは本当にいい働きをしてくれました」", "384000741_23": "「さあ、ネフィリムたちッ!\\n ノイズを制圧しなさい……ッ!」", "384000741_24": "「ノイズが、どんどんやられていくわッ!」", "384000741_25": "「数が違いすぎるんだヨ……ッ!」", "384000741_26": "「うッ、あああッ!?」", "384000741_27": "「……哀れですね」", "384000741_28": "「ま、まだだ……ッ!\\n もっとノイズを……ッ!」", "384000741_29": "「ッ、うああああッ!?」", "384000741_30": "「一度は廃棄されたあなたたちが、\\n 私に勝てるとでも思いましたか?」", "384000741_31": "「ですが安心してください、その生命は決して無駄にはしません。\\n 全てを平和と正義のために使うと約束します」", "384000741_32": "「そんなもの、わたしたちは求めていない……ッ!\\n 犠牲を強いる正義なんて……ッ!」", "384000741_33": "「……わたしたちが望んでいるのはッ!\\n 仲間たちと笑い合う明日だけ……ッ!」", "384000741_34": "「諦めなイ……ッ! 助けるんダ……ッ!\\n もう一度みんなト……ッ!」", "384000741_35": "「助ける、護ると叫んだところで、\\n あなたたちの願いなど、世界の誰も認めはしません」", "384000741_36": "「それでも……救いたい人がいるんだ……\\n 世界に抗ってでも助けたい仲間がいるんだ……」", "384000741_37": "「わたしは最後まで手を伸ばすッ!\\n みんなに、届くまで……ッ!」", "384000741_38": "「何度無駄だと言えば――」", "384000741_39": "「無駄なんかじゃないわ」", "384000741_40": "「――あなたの手が届かないのなら、\\n わたしがその手を取る」", "384000741_41": "「――ッ!?」", "384000741_42": "「1人では届かなくても、3人では足りなくても\\n こうして誰かと手を繋げばッ!」", "384000741_43": "「……どうして……」", "384000741_44": "「もっともっと先へ、手が届くんデスッ!」", "384000741_45": "「来て、くれたノ……ッ!?」", "384000741_46": "「並行世界のシンフォギア装者ッ!?」", "384000741_47": "「一体何をしに来たのですッ!?」", "384000741_48": "「この胸の想いに従ってッ!」", "384000741_49": "「伸ばされたこの手を、\\n 取りに来たデスッ!」", "384000741_50": "「そのためならば、\\n たとえ悪とそしられようと構わないッ!」" }