{ "383000651_0": "「こいつさえ倒せば、\\n 全部終わりってことだよねッ!」", "383000651_1": "「はい!\\n 全力で、やっつけちゃいましょう!」", "383000651_2": "(士気は高い。\\n このままの勢いで攻めるというのも手ではあるが……)", "383000651_3": "(響もわたしも消耗が激しい……。\\n それに、連携に不安を感じているのが分かる)", "383000651_4": "(精彩を欠いた今の状況では、十分な力は出せまい……)", "383000651_5": "「……白井、そちらはどうだ?」", "383000651_6": "「……正直なところ。\\n わたしはともかく、梨璃の調子が万全ではないわ」", "383000651_7": "「そんな!?\\n わたしは平気です!」", "383000651_8": "「いいえ、今のあなたは気負って無茶をし過ぎている」", "383000651_9": "「でも、元の世界に戻るために、\\n ここでヒュージを倒さないと……!」", "383000651_10": "「だからと言って、\\n あなたの身に何かあっては、意味がないのよ」", "383000651_11": "(時間がないのは分かっている。\\n だがしかし、ここはあえて一旦落ち着くべきか……?)", "383000651_12": "「……笑い、ましたわ」", "383000651_13": "「……?\\n 何か言ったか?」", "383000651_14": "「あの特型ヒュージ、\\n わたくしのことを見て笑いましたわ……!」", "383000651_15": "「ええええッ!?\\n また急に何を言い出すデスかッ!?」", "383000651_16": "「落ち着きなさい。\\n ヒュージには意思や感情の類はないわよ」", "383000651_17": "「いいえ、絶対に笑っています!\\n 恥ずかしい勘違いをしたわたくしを馬鹿にしてるのですわ!」", "383000651_18": "「は、恥ずかしいことッ!?」", "383000651_19": "「この楓・J・ヌーベル、\\n 売られた喧嘩は買う主義ですのよ!」", "383000651_20": "「その無駄にでっかい身体に、\\n 風穴を空けてさしあげますわっ!!」", "383000651_21": "「あっ!\\n 楓さん!?」", "383000651_22": "「はああああ!!」", "383000651_23": "「わたしたちも楓さんに続きましょう!!」", "383000651_24": "「そうですッ!\\n 1人で行かせるわけにはいきませんッ!」", "383000651_25": "「お姉様ッ!!」", "383000651_26": "「ああ、仕方あるまいッ!\\n どの道、残された時間は少ないんだッ!!」", "383000651_27": "「ええ、決着をつけましょう!!」" }