{
"366000631_0": "「はあ、はあ……まだだ!」",
"366000631_1": "「まだまだ!\\n ペガサス流星拳!」",
"366000631_2": "「はあ……はあ……」",
"366000631_3": "「大丈夫ッ!?\\n ごめんね、わたしがもっと戦えたら……ッ!」",
"366000631_4": "「仕方ないさ。その分、オレがあいつらを倒す……!」",
"366000631_5": "「まだこんなに……。\\n だけど、ここはオレが護らなくちゃいけないんだ……」",
"366000631_6": "「共に戦う仲間のため、帰りを待つ女神のため、\\n オレの小宇宙尽きるまで――!」",
"366000631_7": "「消え去れ!」",
"366000631_8": "「――!?」",
"366000631_9": "「それはあたしがッ!\\n 止まりやがれッ!」",
"366000631_10": "「オレとしたことが……く!」",
"366000631_11": "「いくらなんでも無茶な戦い方をしすぎだぞ……ッ!」",
"366000631_12": "「オレの心配などいらん」",
"366000631_13": "「それじゃ、どうするつもりだよッ!?」",
"366000631_14": "「知れたことだ。\\n ――ここで命まで燃やし尽くすのみよ!」",
"366000631_15": "「青銅聖闘士たちの小宇宙が弱まっていく……。\\n どうやら限界が近いか……」",
"366000631_16": "(しかし、わたしがここを離れれば、\\n 敵が宮殿内に押し寄せてしまう……)",
"366000631_17": "(この状況を覆すには、気絶している青銅聖闘士たちが\\n 目覚めるか、もしくは――)",
"366000631_18": "「――可能性に、賭けるしかないな」",
"366000631_19": "「シンフォギア装者の少女たちよ、\\n おまえたちならば、できるはずだ……!」",
"366000631_20": "「う……」",
"366000631_21": "「もう、限界がッ!?」",
"366000631_22": "「はあ……はあ……。\\n く、身体が……動かない……」",
"366000631_23": "「…………」",
"366000631_24": "「聖闘士のみんながこんなにボロボロになるまで\\n 戦っているのに、どうしてわたしにはないんだ……」",
"366000631_25": "「みんなを、護り抜くだけの力が……ッ!」",
"366000631_26": "「キミには、その力があるよ……」",
"366000631_27": "「――ッ!」",
"366000631_28": "「だけど、わたしは小宇宙を感じることが……」",
"366000631_29": "「きっとできる」",
"366000631_30": "「向き合うんだ。自分自身に、何を感じて、何を想うかに」 ",
"366000631_31": "「でも、どうやって……」",
"366000631_32": "「いつもやっていたじゃないか。\\n 熱い想いを、歌に乗せて――」",
"366000631_33": "「――ッ! そうだ、この胸の歌は、わたしそのもの。\\n だったら、歌が湧きあがってくる、心の奥にある物が……ッ!」",
"366000631_34": "「く……」",
"366000631_35": "「おい、諦めるなッ!\\n 諦めたら死ぬぞッ!」",
"366000631_36": "「おまえは手遅れになる前に逃げろ」",
"366000631_37": "「ばかやろうッ!\\n お前を置いていけるかよッ!?」",
"366000631_38": "「…………」",
"366000631_39": "「小宇宙を感じることができないから、\\n おまえはうまく戦うことができないのだったな」",
"366000631_40": "「ならば、おまえも小宇宙を燃やせ」",
"366000631_41": "「あたしが小宇宙を……ッ!?\\n だけど、いくら教えてもらっても分からなかったんだッ!」",
"366000631_42": "「最後は自分で感じるしかない」",
"366000631_43": "「わずかでも、瞬やオレの小宇宙を感じたはずだ。\\n おまえの中にも必ずある」",
"366000631_44": "(こいつから感じたもの……。それは、火傷するほど熱い想いッ!\\n それは、あたしら装者の歌に似て……ッ!)",
"366000631_45": "(敵が迫っている……。だけど、気にするなッ!\\n 今はそんなときじゃない、自分に向き合うんだ)",
"366000631_46": "(わたしは……護りたいッ!\\n 護るために戦っているんだッ!)",
"366000631_47": "(聖闘士のみんなを、クリスちゃんを、\\n そして目の前の、この人を……ッ!)",
"366000631_48": "(これがわたしだ。\\n わたしの中に広がるこの宇宙が――ッ!)",
"366000631_49": "「これは……ペガサスの聖衣が光って!?」",
"366000631_50": "(あたしはなんで、唄ってるんだッ!?)",
"366000631_51": "(決まってるッ!\\n あたしの歌は絆だッ!)",
"366000631_52": "(家族と、みんなと、そしてあのバカとの……ッ!)",
"366000631_53": "(そうだ、こいつらだって、小宇宙を燃やすのは\\n いつだって絆を護ろうとするときだった)",
"366000631_54": "(ここで新しくできた聖闘士との絆。\\n あたしは、それを護るために――ッ!)",
"366000631_55": "「――!\\n フェニックスの聖衣が反応している!?」",
"366000631_56": "「これは――ッ!?」",
"366000631_57": "「響き渡れ……」",
"366000631_58": "「わたしの中の、小宇宙よ――ッ!」",
"366000631_59": "「うぅうおおおおおおッ!」",
"366000631_60": "「ガングニールが、わたしの小宇宙と\\n ペガサスの聖衣に呼応してッ!?」",
"366000631_61": "「ついに……掴んだんだな!」",
"366000631_62": "「できた……あったよ。\\n わたしにも小宇宙がッ!」",
"366000631_63": "「胸の歌が生まれる、あたしの奥の奥……。\\n 粗削りで、むき出しで――」",
"366000631_64": "「これがあたしの小宇宙だッ!」",
"366000631_65": "「その姿は……」",
"366000631_66": "「イチイバルが、聖衣の力に反応したのか」",
"366000631_67": "「よーし、ここからが本番だッ!\\n 休憩しながら、燃えてるあたしを御覧じなッ!」"
}