{ "343000231_0": "「怪我、無イ?」", "343000231_1": "「怪我はありませんけど、\\n えっと、あなたはどこのどちらさまですか?」", "343000231_2": "「メロウッ!」", "343000231_3": "「あたしはミカッ!\\n お前、人魚みたいな自動人形だゾッ!」", "343000231_4": "「水中、泳ゲル、人形」", "343000231_5": "「あまり多くは喋れないようだな」", "343000231_6": "「自動人形ということは\\n おそらく、あの錬金術師の……」", "343000231_7": "「そう考えるのが自然だろうな」", "343000231_8": "「でも、あたしたちを襲ってこないですね。\\n むしろさっき助けてもらっちゃいましたけど」", "343000231_9": "「メロウはどこから来たんだゾ?」", "343000231_10": "「海底、研究所」", "343000231_11": "「なるほど。この先に研究所があるんですね。\\n となると、マスターはそこへ連れ去られたのでは?」", "343000231_12": "「メロウ、案内」", "343000231_13": "「もういっそ罠でもいいんじゃないですかー。\\n ここで足踏みしているよりは」", "343000231_14": "「虎穴に入らずんば、ということか」", "343000231_15": "「メロウ、あたしたちを案内してほしいゾッ!」", "343000231_16": "「任セテ」", "343000231_17": "「なるほど、洞窟の中はこのように入り組んでいたのね。\\n これでは、侵入者がたどり着くのは不可能ですわ」", "343000231_18": "「道案内が無ければ、派手に迷っていたな」", "343000231_19": "「コレ、オススメ」", "343000231_20": "「ん? 気になるんだゾッ!」", "343000231_21": "「海苔。キズヨク治ル」", "343000231_22": "「これは薬草みたいですねー。\\n まあ、あくまでキズが治るのは人間だけですけど」", "343000231_23": "「自動人形には関係ないのに、\\n メロウは物知りなんだゾッ!」", "343000231_24": "「コレ、美味」", "343000231_25": "「これも料理に使う海藻のようですねー……」", "343000231_26": "「って、案内役が道を逸れちゃダメじゃないですかー」", "343000231_27": "「見た目からして幼くはないですが、\\n 好奇心が旺盛な子のようですね」", "343000231_28": "「メロウ、これも食べられるのかッ!」", "343000231_29": "「ソレ、不味イ。マスター、嫌イ」", "343000231_30": "「どこかの誰かさんとは気が合いそうで何よりですよ」", "343000231_31": "「メロウが海藻とか詳しいのは、\\n 自分で勉強したのカ?」", "343000231_32": "「違ウ。マスター、教エタ」", "343000231_33": "「あなたのマスターって、\\n 銀髪で高齢のお婆様ではないかしら?」", "343000231_34": "「ソウ。マスター、オレム。\\n メロウ、造ッタ」", "343000231_35": "「やはり、あの老婆の自動人形でしたか」", "343000231_36": "「マスター、知リタイ?」", "343000231_37": "「そうですね、できる限り情報を教えてくれると、\\n こちらとしては助かりますよ」", "343000231_38": "「我ガマスター、オレム……。\\n 錬金術師、高ミ、目指ス。メロウ手伝ッテキタ」" }