{ "101001421_0": "「はっはっはッ……。\\n せっかく、チケットもらったのに、開演に遅れそう~ッ!」", "101001421_1": "「……はい、響です」", "101001421_2": "「ノイズの出現パターンを検知したッ!\\n 翼にもこれから連絡を――」", "101001421_3": "「師匠ッ! ……現場にはわたし1人でお願いします。\\n 今日の翼さんは、自分の戦いに臨んでほしいんですッ!」", "101001421_4": "「あの会場で、最後まで唄いきってほしいんですッ!\\n お願いしますッ!」", "101001421_5": "「……やれるのか?」", "101001421_6": "「はいッ!」", "101001421_7": "(不思議だ。気持ちが高まっているのに、\\n 胸の中はこんなにも穏やかで……)", "101001421_8": "(本番前にいらしたメトロミュージックのプロデューサー、\\n トニー・グレイザー氏に会った時も、落ち着けていた)", "101001421_9": "(これまでは考える余裕のなかった新しい世界に、\\n 今のわたしなら、向かい合うことができる……ッ!)", "101001421_10": "(この思いを全て、歌として――ッ!)", "101001421_11": "「よくもまあ飽きもせず、うじゃうじゃと湧きやがってッ!」", "101001421_12": "「……けどなぁ、今のあたしはやる気に満ちてるんだ。\\n あたしのせいでお前らを呼んじまったって言うなら……」", "101001421_13": "「――あたしが責任持って、全部ぶっ潰してやらぁッ!」" }