{ "105001711_0": "戦姫絶唱・前編", "105001711_1": "「ユグドラシルの稼働を確認ッ!\\n 地球中心各域に向かって潜行中ッ!」", "105001711_2": "「みんなの頑張りでバラルの呪詛は死守できているのに、\\n 何故、ユグドラシルが……」", "105001711_3": "「やっぱり、こいつの仕業だろうな」", "105001711_4": "「…………」", "105001711_5": "「司令、どちらへッ!?」", "105001711_6": "「装者不在の今、あの神話級の超常に対抗できるのは――」", "105001711_7": "「待ってくださいッ!」", "105001711_8": "「対抗するって……どうするつもりですか?」", "105001711_9": "「――ぐッ……」", "105001711_10": "「ボクに考えがありますッ!」", "105001711_11": "「生々流転ッ! 間もなくであるッ!」", "105001711_12": "「この星の迷い子達を我が力へと改造した後には、\\n 彼方へと去った同胞の喉元へと攻め入ってやろうぞッ!」", "105001711_13": "「高鳴りが抑えられぬッ! ああ、そうさな……人間共は\\n こういう時に、歌の1つでも口ずさむのであったなッ!」", "105001711_14": "「果ての荒野に、1人立つ者がいようとは……」", "105001711_15": "「怖いか?」", "105001711_16": "「あまりの怖さに腰が抜けそうですッ!」", "105001711_17": "「――だけどッ!」", "105001711_18": "「あの時、未来さんは逃げなかったッ!\\n だから、ボクも……怖くたって逃げたくありませんッ!」", "105001711_19": "「それに……今のボクは、1人じゃありませんッ!」", "105001711_20": "「フッ…………」", "105001711_21": "「向こう見ずな……、\\n 我に歯向かう鈍付くが、まだいようとは」", "105001711_22": "「ボクもそう思いますッ!」", "105001711_23": "「それでも――、\\n オレの錬金術を、舐めてくれるなッ!」" }