{ "346000321_0": "「……第一陣は退けることができたようだな」", "346000321_1": "「ええ。敵はまだ懲りていないみたいだけど」", "346000321_2": "「ああ、あの建物――。\\n この国の政府お抱えの研究所を陥落させるつもりのようだ」", "346000321_3": "「アルカ・ノイズに襲撃されているという\\n 救助要請を受けての防衛任務。それはいいのだけれど――」", "346000321_4": "「あの研究所自体、どうもきな臭いのよね。\\n 第一、なぜ錬金術師に狙われているのか……」", "346000321_5": "「そちらは裏で緒川さんが動いてくれている。\\n わたしたちは与えられた任務を全うしよう」", "346000321_6": "「そうね。適材適所、自分たちができることに集中するべきね」", "346000321_7": "「……さて、お邪魔しますよ」", "346000321_8": "(S.O.N.G.に救助要請のあった研究所、\\n ここが錬金術師に執拗に狙われるのはなぜなのか……)", "346000321_9": "(余計な詮索不要との通達でしたが、そうはいきません)", "346000321_10": "(翼さんたちの戦闘に注意が向いている隙に、\\n 調べさせてもらいますよ)", "346000321_11": "(監視カメラにセンサーの類……)", "346000321_12": "(いくら機密性の高い研究所とはいえ、\\n 過剰なまでの防衛体制……。やはり、何かありそうですね)", "346000321_13": "「鬼が出るか蛇が出るか……」", "346000321_14": "「貴様らか、我々の邪魔をしているのはッ!」", "346000321_15": "「その通りだ。諦めて投降する気は無いか?」", "346000321_16": "「あの忌々しい防衛機構がダウンした\\n 今がチャンスなのだ。誰が諦めるものかッ!」", "346000321_17": "「防衛機構……?」", "346000321_18": "「おしゃべりを楽しむつもりは無い。\\n すぐにでも消えてもらうぞ……ッ!」", "346000321_19": "「なめられたものね」", "346000321_20": "「ああ、返り討ちにしてくれる……ッ!」" }