{ "347000112_0": "「この怪物? 魔物と言うほうがしっくりくるかしら。\\n 倒したら消えちゃったわよ」", "347000112_1": "「それに……これはコインよね?\\n 魔物が消えたら出てきたけれど……」", "347000112_2": "「なんか石も落ちてるぞ。\\n こいつ、ロクなもの食ってないな」", "347000112_3": "「どうやらわたしたちは、\\n 全く未知の世界に来てしまったようだ……」", "347000112_4": "「確かに、コインを残して消える生物なんて、\\n わたしたちの世界では考えられないわね」", "347000112_5": "「けど、だとしたらどうやって帰るんだ?」", "347000112_6": "「えッ……そういえば帰るゲートが見当たらないわね」", "347000112_7": "「もし本当にギャラルホルンを使わず、\\n 別の世界に来たならば、帰る方法は……」", "347000112_8": "「最悪、無いかもしれないってことか?」", "347000112_9": "「そんな……、\\n 来れたなら、帰る方法だってあるはずでしょッ!」", "347000112_10": "「いずれにしろ、探さないといけないようだけど――、\\n と、こいつらの相手が先だ」", "347000112_11": "「…………」", "347000112_12": "「翼、何してるのッ!?\\n そんなボロボロの剣をぼうっと眺めてッ!」", "347000112_13": "「あッ! いや、妙に気になって……」", "347000112_14": "(あのときに見た剣とは違うが、これも何かの縁。\\n 今はとりあえず背負っておくか)", "347000112_15": "「ちょっと、さらに増えたわよッ!」", "347000112_16": "「こいつらがなんなのかは後で考えるとして、\\n 今はこの状況をなんとかするぞッ!」", "347000112_17": "「なんとかって言っても、3人でどうやってッ!」", "347000112_18": "「突破口はわたしが切り開くッ!」", "347000112_19": "「ナイスだ、翼ッ!」", "347000112_20": "「まだよッ! そいつ、消えていないッ!」", "347000112_21": "「しまった――」", "347000112_22": "「任せろ!」", "347000112_23": "「大丈夫か?」", "347000112_24": "「えッ? ああ……助かったよ」", "347000112_25": "「ちょっと、ロイドってば、\\n 1人で先に行かないでよ~!」", "347000112_26": "「悪い!\\n けど、襲われてる人がいると思ったら焦っちゃってさ」", "347000112_27": "「それはわかってるけど、1人じゃ危ないよ」", "347000112_28": "「あなたたちは……」", "347000112_29": "「えっと、私はコレットといいます。\\n それで……」", "347000112_30": "「まだ魔物が残っています。\\n 話は後にしましょう」", "347000112_31": "「そうだね、プレセア。\\n この人たちを助けないと!」", "347000112_32": "「よし! じゃあ、とっとと片付けちまおうぜ!」", "347000112_33": "「いいや、任せっきりにできるかよ。\\n あたしたちももうひと頑張りするぞッ!」", "347000112_34": "「ああッ!」" }