{ "345000721_0": "「ここから先へはいかせんッ!」", "345000721_1": "「ぐあ――ッ!?」", "345000721_2": "「峰打ちだ」", "345000721_3": "「島の防備はアンドロイド兵だけとの情報ではなかったのか?\\n まさか、シンフォギア装者までいるとはッ!」", "345000721_4": "「あれを使えッ!」", "345000721_5": "「敵に何か動きが。\\n 奴ら何かするつもりだぞ」", "345000721_6": "「構わない、やられる前に倒す」", "345000721_7": "「――ど、どうしたの?\\n 何やってるの、さっさと攻撃してッ!」", "345000721_8": "「おい、ダメ助手。これはどういうこと。\\n お前の整備ミスなの?」", "345000721_9": "「……いえ、これはッ!?\\n 動作不良ではなく、外部から動きを止められていますッ!」", "345000721_10": "「外部からッ!?」", "345000721_11": "「待て、船から何か出てくる。\\n ……あれはアンドロイド兵かッ!?」", "345000721_12": "「なぜ、F.I.S.がアンドロイド兵を配備している!?\\n これはお前たちの技術ではなかったのかッ!」", "345000721_13": "「ちッ、そういうことか……、\\n わたしの研究が利用されたなんて……」", "345000721_14": "「どういうことだ?」", "345000721_15": "「以前、この島での活動資金を集めるために、\\n いくつかの研究成果を裏で売買したのですよ」", "345000721_16": "「その中にはアンドロイド兵の設計データもあったの」", "345000721_17": "「なッ!? 貴重な技術を売ったというのかッ!」", "345000721_18": "「もちろん、F.I.S.とは無関係の組織が相手」", "345000721_19": "「裏での取引だからとはいえ、いい印象は持たないでしょうが、\\n そこは信頼で成り立っています」", "345000721_20": "「売り買いした研究や技術の横流しはしない。\\n 裏は裏で決まったルールがあり、破ると裏社会では生きていけません」", "345000721_21": "「だが、現にF.I.S.が使用しているじゃないか」", "345000721_22": "「……おそらく奪ったんでしょうね。\\n 成果を得るためなら手段を選ばない組織ですから」", "345000721_23": "「今はそれよりも、この状況を打開する方法を考えないとッ!」", "345000721_24": "「防衛ラインとして浜辺に配置したアンドロイド兵が\\n 全部操作不能に……」", "345000721_25": "「それどころか、コントロール権限が、敵に移った……最悪」", "345000721_26": "「この数……非常にピンチですよ……」", "345000721_27": "「いや、今のところ敵の数が多いのは、\\n 浜辺のこの範囲のみ、問題は無い」", "345000721_28": "「何を言っているの? そこが一番まずいのに」", "345000721_29": "「問題無いとは、どういうことですかッ!?」", "345000721_30": "「それは、そこに彼女がいるからだ」", "345000721_31": "「はぁ――ッ!」", "345000721_32": "「ふう……」", "345000721_33": "「相手が人間でないのなら、手加減の必要は無いな」", "345000721_34": "「な、あの数を一瞬でッ!?」", "345000721_35": "「最初、僕たちの研究所に来たときは、\\n 手を抜いていたということですかッ!?」", "345000721_36": "「すごい……」", "345000721_37": "(世界蛇との戦いを乗り越えた彼女だ。\\n この程度では、やられはしないだろう)", "345000721_38": "「どうした?\\n 次の指示を頼む」", "345000721_39": "「う、うん、わかった」" }