{ "344000622_0": "「ん……あれ、わたしは……」", "344000622_1": "「よかった、どこか痛いところはあるか?」", "344000622_2": "「なんで、ベッドで……」", "344000622_3": "「覚えてないか?\\n スヴァフラーメと戦って、倒れたんだよ」", "344000622_4": "「……はッ!? スヴァフラーメは?\\n 本部はどうなったんですか?」", "344000622_5": "「お前が時間を稼いでくれたおかげで、\\n イグナイトモジュールが完成したんだよ」", "344000622_6": "「あの2人がイグナイトモジュールを起動して、\\n 戦ってくれている」", "344000622_7": "「そうですか……。また、2人に……」", "344000622_8": "「ついさっき、お前のシンフォギアも、\\n 最終調整が完了した」", "344000622_9": "「――ッ!」", "344000622_10": "「セレナ、どうする……?」", "344000622_11": "「わたしは……」", "344000622_12": "「イグナイトモジュールの威力、見せてやるッ!」", "344000622_13": "「いくら硬い装甲を持っていても、\\n この攻撃なら撃ち抜ける……ッ!」", "344000622_14": "「また数が増えやがったな、こいつらッ!」", "344000622_15": "「いい加減、ヴェイグさんのことは諦めてッ!」", "344000622_16": "「チッ……、あいつの嘲笑う顔が目に浮かぶ……」", "344000622_17": "「思い通りには、させたくないですね……」", "344000622_18": "「お待たせしましたッ!」", "344000622_19": "「お前、大丈夫なのかッ!?」", "344000622_20": "「わたしのギアにも、イグナイトモジュールを組み込んで\\n もらいました」", "344000622_21": "「わたしも戦えます。\\n 戦わせてくださいッ!」", "344000622_22": "「ああ、もちろんだ。\\n 一緒にこいつらを吹っ飛ばすぞ」", "344000622_23": "「はい……。", "344000622_24": " イグナイトモジュール、抜剣ッ!」", "344000622_25": "「セレナ、あなたは優しすぎます。\\n 時には非情にならなければ、敵に付け入られてしまいますよ」", "344000622_26": "「結果として傷つくのは、あなただけでなく、\\n 護るべき誰かかもしれないのです」", "344000622_27": "「お前のその人一倍優しい考え方、\\n あたしは好きだよ――」", "344000622_28": "「だけどな、優しいだけじゃダメなんだ。中途半端な\\n 優しさじゃ、大切なものまで傷つけることになる」", "344000622_29": "「違います……ッ!\\n わたしは、傷つけるためではなく、護るために……」", "344000622_30": "「は――ッ! 『優しさ』ときたか」", "344000622_31": "「教えてくれ。優しさがなんの役に立つ?」", "344000622_32": "「そんなもので、絶対的な力にどう抗うとッ!?」", "344000622_33": "「わたしはただ、可哀想なドヴァリンさんを助けようと……」", "344000622_34": "「消えろ、ニンゲン……」", "344000622_35": "「消えろおおおおおおおッ!」", "344000622_36": "「――ッ!」", "344000622_37": "「わたしは、誰かを助けることも、仲間を護ることも\\n できませんでした……」", "344000622_38": "「そんな弱いわたしなのに、救いたいだなんて、\\n なんて、傲慢な――ッ!」", "344000622_39": "「うあああああ――ッ!」", "344000622_40": "「セレナさんが暴走しかけていますッ!」", "344000622_41": "「あたしたちにできることはないのかよッ!」", "344000622_42": "「セレナちゃん、しっかりと自分を保って。\\n 呪いに飲み込まれちゃダメッ!」", "344000622_43": "「う、うう、があああああ――ッ!」" }