{ "339000731_0": "「結構な数がいるけど……あの子は……いないッ!」", "339000731_1": "「どうしよう……あの子を探したいけど、\\n ここを放っておくのも――」", "339000731_2": "「何を突っ立ってんのさ?」", "339000731_3": "「え……なんでここに?」", "339000731_4": "「君らのお目付け役を任されたのさ。\\n それより、あいつらを放っておく気なの?」", "339000731_5": "「…………」", "339000731_6": "「手伝ってほしいのなら\\n きちんとお願いしなよ、助けてほしいって」", "339000731_7": "「なッ!\\n わたし1人だって――」", "339000731_8": "「このおおぉぉッ――!」", "339000731_9": "「やっぱり、わたしの力じゃ足りない」", "339000731_10": "「あぁッ!」", "339000731_11": "「ごめんごめん。冗談だって。\\n 端から手伝うつもりで来たのさ」", "339000731_12": "「あ、ありがとう……」", "339000731_13": "「まだ戦えるよねッ!? 反撃と行きますかッ!」", "339000731_14": "「うん――ッ!」", "339000731_15": "(やっぱり、与えてるダメージがまったく違う……。\\n この世界の異星人と戦うためには、あの力が必要なんだ)", "339000731_16": "(でも、どうすれば、あの力を手に入れられるんだろ……?)", "339000731_17": "(確かあの時、切ちゃんは……)", "339000731_18": "(スペシウムを受けて、\\n シンフォギアが反応していたはず……)", "339000731_19": "(それも、本気でぶつかり合ったせいなんだと思う……)", "339000731_20": "「何をぼうっとしてるんだよ?」", "339000731_21": "「あッ……ごめんなさい……」", "339000731_22": "「まあ、ボクが全部倒しちゃったから、問題ないけどさ」", "339000731_23": "「本当だ……それなら、他のところに行かないと」", "339000731_24": "(でも、相手が異星人だと、\\n このままわたしが行っても役に立てない。それなら……)", "339000731_25": "「…………」", "339000731_26": "「なんだ? どうしたの?」", "339000731_27": "「お願い、\\n わたしにスペシウムの攻撃をぶつけてッ!」", "339000731_28": "「……はあ? いきなり何言ってるの?」", "339000731_29": "「あなたたちが使ってる力を、\\n わたしも使えるようになりたいのッ!」", "339000731_30": "「だからって、なんで?」", "339000731_31": "「思いつきを\\n 説明することなんてできない」", "339000731_32": "「確証があるわけじゃないのかよ」", "339000731_33": "「だから、試してみたい」", "339000731_34": "「冗談じゃないよ。\\n そんな自殺行為に付き合えるわけない――」", "339000731_35": "「危ないッ!」", "339000731_36": "「えッ――」", "339000731_37": "「きゃッ――」", "339000731_38": "「このォ……まだそんな元気があったのかよッ!」", "339000731_39": "「しつこい奴は……ぶった斬ってやるの刑だッ!」", "339000731_40": "「……大丈夫?」", "339000731_41": "「うん、平気……」", "339000731_42": "「まさか助けられるとは思わなかったよ」", "339000731_43": "「わたしたちも一緒に戦えるから……」", "339000731_44": "「別に君らが戦わなくても、\\n ボクらに任せておけばいいのに」", "339000731_45": "「だって、あなたたちは、\\n イフロ星人まで殺そうとするから……」", "339000731_46": "「危険な異星人がいると、\\n 平和に暮らしている異星人が迷惑するんだよッ!」", "339000731_47": "「あの子は自分の意思でやってるわけじゃないッ!\\n 操られているだけなんだからッ!」", "339000731_48": "「別の世界から来たくせに……、\\n なんでそこまで固執するんだ?」", "339000731_49": "「わたしは、\\n 1人で、寂しくしているあの子を見過ごすなんてできない」", "339000731_50": "「どうして……」", "339000731_51": "「こっちの世界のことは、詳しく知らないけど……」", "339000731_52": "「地球人と異星人が仲良くすることってできないのかな?」", "339000731_53": "「――ッ!」", "339000731_54": "「わたしは、そうなってほしいって思う。\\n だからお願いッ! 協力させて……ッ!」", "339000731_55": "「こいつ……夕子ちゃんみたいなことを……」", "339000731_56": "「え……?」", "339000731_57": "「いや……。でもそこまで言うからには、覚悟しろよ。\\n 後になって冗談だとか言ったら、許さないからなッ!」", "339000731_58": "「……うんッ!」", "339000731_59": "「それじゃ……本気で相手になってやる。来いよッ!」" }