{ "337000841_0": "「――然り」", "337000841_1": "「春秋左氏伝に曰く、戈を止めると書いて――『武』。\\n 闘争を収め、護るためには不可欠となる威力、暴力ッ!」", "337000841_2": "「なれど同時に、『戈』には兵器の意味があり、\\n 『止』には、猛き行軍の意味を備えておる――」", "337000841_3": "「武を以て為す護国――、国を護る専守防衛の戦いとは、\\n すなわち兵器をもって敵を討ち、平和になるまで殺戮する事」", "337000841_4": "「そのために儂は求めるッ、欲するッ!\\n 意気軒高ッ、極まる護国の七支刀――<防人兵器>をッ!!」", "337000841_5": "「そのために、わたしは完成を望まれて――\\n わたしたちは、ついに完成したのッ!!」", "337000841_6": "「とち狂っている分、\\n なんもかんもを厄介さに全振りしやがって……」", "337000841_7": "「バリガー・ダハーカ……\\n これまでに相対してきた強敵たちと比肩するほどの――」", "337000841_8": "「こんな敵を相手にどう戦えばいいの……?」", "337000841_9": "「Dモジュールを――\\n たとえ、デヴァステイターを制御できたとしても……」", "337000841_10": "「…………」", "337000841_11": "「無限増殖――、対抗するには、蛇を生み出し制御している、\\n あの本体を叩くってのが、アニメでは定石なんだけど――」", "337000841_12": "「――ッ、定石……?」", "337000841_13": "(だったら……ッ!)", "337000841_14": "「兵器は麗しさに完成し、\\n 境界を越えるギャラルホルンもあるッ!」", "337000841_15": "「この2つを手にしたあの人は、ここだけでなく……\\n すべての並行世界の『日本』を統べる王として――ッ!!」", "337000841_16": "「――ッッ、何がッ!!?」", "337000841_17": "「そ・の・隙・をッ!\\n 見逃すものかあああああああああああああああッ!!」", "337000841_18": "「そんな真っ直ぐッ、躱せないとでも思ったのッ!!」", "337000841_19": "「――ッ!!? それでもッ!」", "337000841_20": "「奪われたッ!? ギャラルホルンをッ!!」", "337000841_21": "「おのれええええええええええええええええええッ!!」", "337000841_22": "「――ッ!!?」", "337000841_23": "「おいッ、バカッ! 狙いをつけられているぞッ!」", "337000841_24": "「ギャラルホルンを放って逃げるんだッ、――立花ァッ!!」", "337000841_25": "「今度は――ッ、間に合わないッッ!!」", "337000841_26": "「鏡に映る――光も闇も、何もかも……」", "337000841_27": "「それが悪意を以て放たれたのなら――」", "337000841_28": "「わたしは、わたしの大切には届かせないッ!」", "337000841_29": "「――未来……、何で……?」", "337000841_30": "「――どういう、事だ……?」", "337000841_31": "「掃討班は、遊撃班の後からやってくる――\\n 最初からそういう作戦だったでしょ? 忘れたの?」", "337000841_32": "「いったい何週前の話だよ……\\n こっちはいろいろありすぎて、覚えてらんないって……」", "337000841_33": "「何で、響さんのお友達が、\\n そんな強まった格好をしているのかとか――」", "337000841_34": "「常識人的に訊きたい話は尽きないのデスがッ!\\n まずは、本部を襲撃した敵にお返しをしなきゃデスねッ!」", "337000841_35": "「調ッ! 切歌ッ! 散開しつつ敵を掃討ッ!\\n 迫る蛇の波濤を押し返すわよッ!!」", "337000841_36": "「押し返す先は、もちろん本陣、本丸――三つ首竜ッ!」", "337000841_37": "「何だかちょっと前にも、\\n ふんわりと似た三つ首竜と戦った気がするデスよッ!」", "337000841_38": "「それ以上、いけない。\\n 切ちゃん、戦いに集中しないとッ!」" }