{ "337000722_0": "「――がはッ……、ッ!!」", "337000722_1": "「クリスちゃんッ!?」", "337000722_2": "「うわあああああッ!」", "337000722_3": "「己を完成した兵器と謳うのも、\\n あながち誇大な触れ込みではなさそうだな……」", "337000722_4": "「生き汚い程に生き足掻くのね……\\n つまりは、わたしに殺されたくないという事かしら?」", "337000722_5": "「たりめーだ……」", "337000722_6": "「この胸には、奏さんの言葉が――\\n ……生きる事を、簡単に諦めてなるものか……」", "337000722_7": "「わかったわ。\\n 殺されたくないのなら殺さないであげる」", "337000722_8": "「それが、わたしを完成させてくれた事に対するお礼。\\n 兵器にできる精一杯」", "337000722_9": "「だから、この一度きり。\\n 次はもう――ありはしないと覚えてほしいわ」", "337000722_10": "「……灰島、さん……」", "337000722_11": "「そろそろ、次の任務に当たらなきゃ……\\n あの人の期待は裏切れない」", "337000722_12": "「――待ってッ!」", "337000722_13": "「さようなら、シンフォギア。\\n 完成したわたしはもう、あなたたちに用はない」", "337000722_14": "「――灰島さんッ!」", "337000722_15": "「――通報……?\\n 誰かがこの騒ぎに消防車を寄越したみたいだな」", "337000722_16": "「板場たちの救出は彼らに任せよう」", "337000722_17": "「――でも……」", "337000722_18": "「追いかけるぞ……\\n 灰島が飛び去った方向には、仰陽館女学院がある――」", "337000722_19": "「――ッ!?」", "337000722_20": "「って事は、この世界の特異災害対策機動部二課もだッ!\\n これ以上、被害を広げさせる前に叩かないと……」", "337000722_21": "(……板場さん、安藤さん、寺島さん……)", "337000722_22": "(…………)", "337000722_23": "「学院の傍には、生徒が身を寄せる寮もある……\\n 急ごう、竜姫に代わって学院の仲間を護らなきゃ……ッ!」" }