{ "336000751_0": "(もたらされた資料にある\\n フォニックゲインの数値がまるで規定値に達していない……)", "336000751_1": "(装者たちのノイズ戦を観測する事で得られたデータと、\\n シミュレータからのフィードバックだけでは、やはり……)", "336000751_2": "(竜姫の唄う歌に問題があるのか、\\n それともシステムの機能不全、あるいは――)", "336000751_3": "(オーバーホールに偽装した、メックヴァラヌスの改良……\\n シンフォギア装者に知られる前に終えるつもりだったが……)", "336000751_4": "(いざとなったら僕たちは――\\n やはり、Dモジュールに頼るしかないのだろうか……)", "336000751_5": "「そうなる前に、メックヴァラヌスを完成させねば……」", "336000751_6": "「司令、データバンクのフルチェック、完了です。\\n ウィルスによる汚染は確認されませんでした」", "336000751_7": "「あらためて襲撃者の痕跡を辿ると、\\n 一直線にデータバンクの深奥を目指しているようですね」", "336000751_8": "「それも、シンフォギア・システムの――\\n 歌を力と変えるメカニズムにアクセスしています」", "336000751_9": "「……」", "336000751_10": "「襲撃者は、シンフォギア・システムの秘密を調べて、\\n 何を企んでいるのかな?」", "336000751_11": "「きっとロクでもないことに決まってるのデス」", "336000751_12": "「……考えられるのは、\\n シンフォギアと敵対する事を想定し、その弱点を探る事……」", "336000751_13": "「他には――」", "336000751_14": "「シンフォギアと同等――いいえ最終的には、\\n シンフォギアを超える兵器を造ろうとしているのかもしれない」", "336000751_15": "「シンフォギア、\\n ファウストローブとも異なる、第三の――」" }