{
"336000611_0": "誰かの傷ついたココロが",
"336000611_1": "「あれが……、あの怪物が、\\n あんたたちの世界に現れたっていう――」",
"336000611_2": "「うん……。\\n そして、3人が竜姫になったきっかけの――」",
"336000611_3": "「……炎を纏った怪物……」",
"336000611_4": "「……?」",
"336000611_5": "「え?」",
"336000611_6": "「ん?」",
"336000611_7": "「……ち、違うよッ、全然違うッ!\\n あたしたちを襲ったのは、さっきの怪物なんかじゃないッ!」",
"336000611_8": "「はあッ!?」",
"336000611_9": "「どういうことだッ!?」",
"336000611_10": "「炎を纏ってあたしたちを襲ったのは……、",
"336000611_11": " 爪を備えた四つ脚の――、獰猛なケモノみたいな怪物だッ!!」",
"336000611_12": "「わたしたちの本部を襲った怪物と、\\n 板場さんたちが宿命を背負うきっかけとなった怪物……」",
"336000611_13": "「同じ怪物だと思っていたら、どうやら全然違うみたいで――\\n ああ、何が何だかわからなくなってきたよッ!」",
"336000611_14": "「たしかに立花の言うとおりだ」",
"336000611_15": "「これまでも敵の狙いが絞れない事なんて、ままあった。\\n だけど今回の事件は、それら以上に輪をかけて――」",
"336000611_16": "「まず、暗中に模索すべきは敵の正体だ。\\n いずれが敵で、いずれが味方であるのかだけでも――」",
"336000611_17": "「おっと、ガールズトークはここまでだ」",
"336000611_18": "「――くちゅん。(くしゃみ音)\\n 今日も今日とて、市井では僕のウワサでもちきりのようだな」",
"336000611_19": "「うしろゆびの間違いでなきゃいいんだけどな」",
"336000611_20": "「あいつはダメな奴と、レッテル貼られたってッ!?」",
"336000611_21": "「そんなことより、3人の様子は――」",
"336000611_22": "「う、うむ。バイタルのチェック中だが、\\n 今のところ彼女たちの身体に異常は発見されていない」",
"336000611_23": "「メックヴァラヌスから異常が検知されたそうだが、\\n これについても大きな問題ではないと考えている」",
"336000611_24": "「念の為、メック・セッターシステムをオーバーホールし、\\n 今後に備えていくつもりだよ」",
"336000611_25": "「必要とはいえ、\\n この状況にオーバーホールとは……」",
"336000611_26": "「この状況だからだよ。わからないかね」",
"336000611_27": "「――くッ…」",
"336000611_28": "「出現した脅威にメックヴァラヌスが動けなくとも、\\n 今ならシンフォギアにて対抗・迎撃ができる」",
"336000611_29": "「君たちを信じてくれた訃堂様の顔を潰さない為にも、\\n せいぜい頑張ってくれたまえ」",
"336000611_30": "「待ってくださいッ!\\n あの正体不明の敵について何か知っている事があればッ!」",
"336000611_31": "「ここが二課なら、過去の脅威に対する記録とかあるはずだッ!\\n 今欲しいのは情報なんだッ、頼むッ!」",
"336000611_32": "「……」",
"336000611_33": "「残念ながら僕は訃堂様と違い、\\n 君たちをまだ完全には信じていないのだ」",
"336000611_34": "「怪物の情報が欲しい、正体を知りたいなどと言っているが……\\n 連れてきたのは、君たちじゃないと言い切れるのかね?」",
"336000611_35": "「――ちッ……」",
"336000611_36": "(まずい……\\n まずい事になってきた……)",
"336000611_37": "(このままでは僕は――\\n 今日まで築き上げてきた僕の立場が……)",
"336000611_38": "(……)",
"336000611_39": "(面倒ではあるが、\\n 僕の力を使う時のようだ……)"
}