{ "329000241_0": "「ほらほらほらッ!」", "329000241_1": "「な、なんという派手な力だッ!?」", "329000241_2": "「くう――ッ!」", "329000241_3": "「さっきまでの勢いはどーしたのかしら?」", "329000241_4": "「ヒキガエルみたいにブッ潰れるワケダッ!」", "329000241_5": "「カ、カエルを持ってるのはお前だゾッ!」", "329000241_6": "「このおバカッ!\\n そんなのに真正面からぶつかってどうすんだよッ!」", "329000241_7": "「助かったゾッ!」", "329000241_8": "「所詮は水遊び。こそばゆいワケダ」", "329000241_9": "「クッソ、こいつら調子にのりやがってッ!」", "329000241_10": "「成る程。防御力も桁違い、というわけですのね」", "329000241_11": "「それに、魔力も」", "329000241_12": "「諦めろ。ラピス・フィロソフィカスの輝きの前には、\\n お前たち人形の力など無に等しい」", "329000241_13": "「さあ、お前たちのマスターの居所を吐いてもらおうか」", "329000241_14": "「心外ですわね。オートスコアラーが\\n 創造主を裏切るとでもお思いかしら?」", "329000241_15": "「……そうだな」", "329000241_16": "「ならば、まずはお前たちという手足を捥いでおくとしよう」", "329000241_17": "「くっそがあ――」", "329000241_18": "「お腹ペコペコで力入らないゾ……」", "329000241_19": "「勝ち目はなくとも、最後まで主命を全うするまでですわ」", "329000241_20": "「ならば派手に散るとしようか」", "329000241_21": "「不甲斐ない……」", "329000241_22": "「この声はッ!?」", "329000241_23": "「マスターッ!」", "329000241_24": "「派手に、苦戦を――」", "329000241_25": "「無様な姿をお見せしてしまいましたわ」", "329000241_26": "「もういい、退がれ」", "329000241_27": "「はッ……」", "329000241_28": "「なあに、あのデカブツは?」", "329000241_29": "「騎士……だと? 何者だ?」", "329000241_30": "「さあ。キャロルの秘蔵っ子ってところじゃないの?」", "329000241_31": "「何が相手でも変わらない。\\n わたしたちのファウストローブが負けるはずないワケダ」", "329000241_32": "「嫌な予感がする……。\\n 2人とも、油断しないで」", "329000241_33": "「でも、こいつ1人であーしたちの相手をするつもり?」", "329000241_34": "「いや。どうやら、そういうつもりでもないワケダ」", "329000241_35": "「アルカ・ノイズ?\\n しかも随分と大盤振る舞いじゃないの」", "329000241_36": "「だが、ラピスの前にはアルカ・ノイズなど物の数ではない」", "329000241_37": "「そういうワケダッ!」", "329000241_38": "「ちょい待ちッ! あの騎士の奴が――」", "329000241_39": "「くッ! 爆発ッ!?」", "329000241_40": "「警戒をッ! 爆煙に乗じてくるッ!」", "329000241_41": "「……あら?」", "329000241_42": "「騎士も、オートスコアラーもいない、だと?」", "329000241_43": "「チッ……。目眩ましというワケダね」", "329000241_44": "「まさか逃げるだなんて……」", "329000241_45": "「意外に冷静な相手と見えるわね」", "329000241_46": "「折角見つけたのにまた探し直し……はぁ」", "329000241_47": "「で、どうするワケダ?」", "329000241_48": "「まずは置き土産の処理をしましょう」", "329000241_49": "「……気は乗らないけど、放っておくわけにもいかないもんね」", "329000241_50": "「……待て、誰か来るワケダ」", "329000241_51": "「なんて数のアルカ・ノイズだよッ!?」", "329000241_52": "「それに、お前たちは……錬金術師協会のッ!」", "329000241_53": "「アルカ・ノイズの反応で来ちゃったのね」", "329000241_54": "「まあ、いずれ出くわすとは思っていたワケダ」", "329000241_55": "「まさか、こいつはお前たちの仕業か?」", "329000241_56": "「そんなわけないでしょう。いい加減、察して頂戴よ」", "329000241_57": "「私たちではない。\\n はぐれ錬金術師の配下の仕業だ」", "329000241_58": "「はぐれ錬金術師? まさか、キャロルのことかッ!?」", "329000241_59": "「どうしてその名を知っている?」", "329000241_60": "「いろいろあってね。\\n まあ、正直ほとんど知らないが」", "329000241_61": "「どういうワケダ?」", "329000241_62": "「さてね。お前らこそ、やつのことを知ってるなら\\n 詳しく話を聞かせてもらおうか?」", "329000241_63": "「どうする、サンジェルマン?」", "329000241_64": "「まずは、こいつらを片付けてからとしよう」", "329000241_65": "「仕方ないね……5分で片付けてやるよッ!」" }