{ "315000932_0": "「とどめデス――ッ!!」", "315000932_1": "「ああ――ッ!?」", "315000932_2": "「ば、馬鹿、な……」", "315000932_3": "「お前1人に、敗れるなんて……」", "315000932_4": "「ありえ、ない……」", "315000932_5": "「やっぱり偽者だったデスか……」", "315000932_6": "「ロボット機体に立体映像を被せてたんだね」", "315000932_7": "「あれ。あそこにいるのは――ッ!」", "315000932_8": "「やぁぁぁ――ッ!!」", "315000932_9": "「ま、負けたデースッ!」", "315000932_10": "「やっぱり、シミュレータの立体映像を使って、偽の切ちゃんを……」", "315000932_11": "「調ッ!」", "315000932_12": "「えッ……その声」", "315000932_13": "「調ーッ!!」", "315000932_14": "「切ちゃん……切ちゃんッ!」", "315000932_15": "「ごめんデスッ!」\\n「ごめんなさい」", "315000932_16": "「アタシこそデスッ!」\\n「わたしこそ」", "315000932_17": "「先に謝らせてもらうデス」", "315000932_18": "「いつもごめんなさいデス」", "315000932_19": "「アタシは調を護らないとなのに、\\n 本当はいつも護ってもらってたデス」", "315000932_20": "「なのに、ありがとうとか、ごめんなさいとか、\\n 全然言えてなかったデス」", "315000932_21": "「ううん、いいの」", "315000932_22": "「わたしも、切ちゃんに謝らないと」", "315000932_23": "「いつも、自分勝手に行動して、迷惑をかけてごめん」", "315000932_24": "「切ちゃんのおかげで、わたしはわたしでいられるんだよ」", "315000932_25": "「それに、偽ロボたちのせいとは言え、\\n 切ちゃんを疑っちゃって……」", "315000932_26": "「それは、アタシも一緒デス。\\n 調があんなこと言うはずないのに、疑ってしまったデス」", "315000932_27": "「仲直り、してくれるデスか?」", "315000932_28": "「わたしこそ、また仲良くしてほしい」", "315000932_29": "「よかったデス……」\\n「よかった……」", "315000932_30": "「フフ……」", "315000932_31": "「エヘヘッ!」", "315000932_32": "「話すタイミング、いつも一緒になっちゃうデスね」", "315000932_33": "「うん。本当にね」", "315000932_34": "「誰か来るデスッ!?」", "315000932_35": "「気をつけて、切ちゃん」", "315000932_36": "「……やっぱり、あなたたちね」", "315000932_37": "「その声は――」", "315000932_38": "「マリアッ!」", "315000932_39": "「2人とも、大丈夫だった?」", "315000932_40": "「むしろマリアのほうが大丈夫デスか……?」", "315000932_41": "「すごいボロボロになってるけど……」", "315000932_42": "「わたしのことはいいの」", "315000932_43": "「それより、見たところ仲直りしたのね」", "315000932_44": "「うん」", "315000932_45": "「しっかり仲直りしたデスよ」", "315000932_46": "「さっき、偽者が現れて酷いことを言ったデスけど……」", "315000932_47": "「偽者だって気づけたし」", "315000932_48": "「ちゃんと仲直りしたなら、\\n もう説明は必要ないとは思うけど……」", "315000932_49": "「説明?」", "315000932_50": "「何のデス?」", "315000932_51": "「最近のあなたたちのケンカの原因。\\n 実は全部、不和の林檎が仕掛けてたのよ」", "315000932_52": "「やっぱりそうだったんデスかッ!」", "315000932_53": "「でも、どうやって?」", "315000932_54": "「最初に本部で騒動を起こしたときに、端末を乗っ取っていたのね。\\n 電話の偽装やメールの改変とかをしていたみたい」", "315000932_55": "「なんと姑息な……」", "315000932_56": "「……だから、言った覚えのない話とか」", "315000932_57": "「あのメールの内容も……?」", "315000932_58": "「ええ、謝罪のメールの代わりに、\\n 相手を責めるようなメールを送ったりね」", "315000932_59": "「そんなことまでッ? 許せないデスッ!」", "315000932_60": "「許せないよね」", "315000932_61": "「でも、マリアはどうして気づけたんデスか?」", "315000932_62": "「2人から話を聞いて、色々ヒントはあったんだけど……」", "315000932_63": "「最終的には……そうね。\\n 切歌、『平身低頭』ってわかる?」", "315000932_64": "「はえ? 『変身点灯』デスか?」", "315000932_65": "「何かの特撮デスか? 派手デースッ!」", "315000932_66": "「やっぱり……」", "315000932_67": "「フフ、そういうことよ」", "315000932_68": "「ナゼ、マダ生キテイル」", "315000932_69": "「――ッ!?」" }