{ "307001711_0": "Recapture Operation", "307001711_1": "「……やはりどこにもいないか」", "307001711_2": "「ああ、周辺にも見当たらねー」", "307001711_3": "「了子くん、調整済みの特機装束を残して……」", "307001711_4": "「そういえばデュランダルは――」", "307001711_5": "「地震ッ!?」", "307001711_6": "「それも、かなりおっきいッ!」", "307001711_7": "「二課の本部付近から強力なエネルギー反応ですッ!\\n これはただごとじゃありませんよッ!」", "307001711_8": "「ウェル博士ッ! 二課から、ですかッ!?」", "307001711_9": "「この地震、無関係な訳がねえッ!」", "307001711_10": "「このまま放っておけるエネルギー量ではないですよッ!」", "307001711_11": "「とにかく、僕も手段を講じますッ!」", "307001711_12": "「消えたデュランダル、地下の高エネルギー反応――」", "307001711_13": "「まさか、カ・ディンギルを……ッ!」", "307001711_14": "「カ・ディンギル――君たちも知っているのかッ!」", "307001711_15": "「ああ。フィーネが月を穿つために作り出した塔だ」", "307001711_16": "「月を……穿つだとッ!」", "307001711_17": "「了子さんが……バラルの呪詛を解くために……」", "307001711_18": "「そういうことか。彼女の目的については、昔、彼女を\\n 止めた時に了子くん自身から聞いて承知している」", "307001711_19": "「彼女が先史文明期より転生を繰り返してきた\\n フィーネという巫女であることも含めてな」", "307001711_20": "「目的まで知って、二課の研究員としてッ!?」", "307001711_21": "「性分でな。それに『約束』もあった」", "307001711_22": "「『約束』……? それは――」", "307001711_23": "「大した事じゃない。気にしないでくれ。\\n それより、今は急いで彼女を止めねばなるまい……」", "307001711_24": "「あれを起動されたら、ただじゃ済まねえからな」", "307001711_25": "「君たち……すまないが、力を貸してくれッ!」", "307001711_26": "「もちろんですッ!」", "307001711_27": "「こちとら最初からそのつもりだッ!」", "307001711_28": "「フィーネ……」", "307001711_29": "「至急、二課本部に向かうぞッ!」" }