{ "105000532_0": "「やばいかな?\\n やばいかもね……」", "105000532_1": "「――さあ、わたしよ穿てッ!」", "105000532_2": "「あッ……」", "105000532_3": "「ヴァネッサ……」", "105000532_4": "「腕輪と保護対象を連れて、戦域から離脱できたでありますッ!」", "105000532_5": "「了解。こちらも撤退するわ。例の場所で落ち合いましょう」", "105000532_6": "「待ってくださいッ!」", "105000532_7": "「やっぱり……話しても無駄ですか? わかり合えないんですか?」", "105000532_8": "「わかり合えないわ。だって人は――、\\n 異質な存在を、拒み隔てるモノだもの」", "105000532_9": "「うッ!」", "105000532_10": "「――拒み、隔てる……」", "105000532_11": "「ん? これは――ッ!?」", "105000532_12": "「急ぎ、解析をお願いしますッ!」", "105000532_13": "(勝てなかった……わたしはまた……)", "105000532_14": "(それでも……わかってきたモノもある……あの人たちの力……、\\n 勝利の源にあるのは拒絶……だったら、わたしは――)", "105000532_15": "(そして……)", "105000532_16": "「響ちゃんお疲れ様。大きな異常は見られなかったわ」", "105000532_17": "「支度ができたら発令所まで来てもらえるかしら。\\n 今後の対策会議が始まるわ」" }