{ "357000611_0": "衝撃のチーム", "357000611_1": "「お前のショーなんてどうでもいいんだよッ!」", "357000611_2": "「くだらない見世物なんて興味ないぜ!」", "357000611_3": "「な、なんだその反応は!?\\n 態度が良くないぞ、お前たち!」", "357000611_4": "「そっちが逃げ回るから、うんざりしてるんだよ!」", "357000611_5": "「だが、もうこれ以上逃げられないはずだぜ!」", "357000611_6": "「ここに、みんなを操ってる幕があるのはわかってるんだ!」", "357000611_7": "「まあ逃げたきゃ逃げりゃいいけど、\\n それでどうなるかはわかってんだろうな?」", "357000611_8": "「フン、心配は無用!\\n 元から逃げるつもりなどない!」", "357000611_9": "「ここはお前たちのために用意した墓場だ!\\n 負けるのはお前たち――」", "357000611_10": "「そう、雪音クリス……お前が見た悪夢のようになぁ!」", "357000611_11": "「――ッ!?\\n 悪夢って……まさか――」", "357000611_12": "「悪夢? 一体なんのこと?」", "357000611_13": "「今日、変な化け物……ベチャットに襲われて、\\n やられる夢を見たんだ」", "357000611_14": "「ただ、夢と今の状況はいろいろと違ってるッ!」", "357000611_15": "「だが不安だろう? 夢が現実になるんじゃないかと。\\n それこそがこの能力の肝――」", "357000611_16": "「人間どもに悪夢を見せ、不安にさせて正常な判断力を奪い、\\n 闇のライブチケットを受けとらせやすくするのだ!」", "357000611_17": "「すごい能力にも感じるが、\\n やってることはただの押し売りじゃねえか!」", "357000611_18": "「そんなの詐欺と変わらないよ……!」", "357000611_19": "「お前らがなんと言おうと、数多くの人間どもが\\n ここに集まろうとしている事実は変わらない!」", "357000611_20": "「つまり、オレの『ウナサレ音波』は最高だ!\\n Fooooo!」", "357000611_21": "「残念だったな。\\n あたしはライブチケットを受け取らずに済んだ」", "357000611_22": "「しかーし、効果は消えてないだろ?\\n まだ正夢になるかどうか不安なんじゃないか?」", "357000611_23": "「そんなもん――」", "357000611_24": "「ほれ、ウナサレ音波!」", "357000611_25": "「ううッ!?」", "357000611_26": "(くそッ、何もないのに心に不安が……ッ!\\n 自分の気持ちをコントロールできない……)", "357000611_27": "「起きてる時にも、ウナサレ音波は効くのさ!\\n Fooooo!」", "357000611_28": "「ぐあッ……くう……」", "357000611_29": "(あれは夢だ。わかってる……、\\n あの通りになるはずがないんだ。それなのに……)", "357000611_30": "「大丈夫!? 気を強く持って!\\n 俺も傍についてるから! 夢みたいにはやられないよ!」", "357000611_31": "「けど生憎……夢の中じゃお前もやられてたんだよ……」", "357000611_32": "「ええ!?」", "357000611_33": "「何やってんだ、充瑠!\\n お前が簡単にやられるなんて!」", "357000611_34": "「そんなこと言われても\\n 他人の夢の中まではどうしようもないよ!?」", "357000611_35": "「この野郎……人の夢を弄びやがって……。\\n 絶対に許さないからな……ッ!」", "357000611_36": "「ナイス闘志! と言ってやりたいところだけど、\\n そんな精神状態でまともに戦えるかな?」", "357000611_37": "「……本当に大丈夫?」", "357000611_38": "「ああ、大丈夫……大丈夫だ……ッ!\\n あの時とは違う、わかってる……ッ!」", "357000611_39": "「あたしはこんなふざけた奴には負けないッ!」" }