{ "355000721_0": "「――そこかッ!」", "355000721_1": "「何ッ!?」", "355000721_2": "「残念、それはニセモノですよ~」", "355000721_3": "「さらに、風で足止めをッ!」", "355000721_4": "「む……」", "355000721_5": "「チャンス到来ッ!\\n ドンドンいくゾ~ッ!」", "355000721_6": "「狙っているようだけど、\\n 僕のエネルギー切れを……」", "355000721_7": "「ほえ?」", "355000721_8": "「尽きる気がしないよッ!\\n この程度の相手ではッ!」", "355000721_9": "「ぎゃッ!」", "355000721_10": "「有り余っているのさ、姿を変えるのに魔力を割いていた\\n さっきまでとは違ってね……ッ!」", "355000721_11": "「う……」", "355000721_12": "「ぐ……あ……」", "355000721_13": "「威勢がいいのは構わないが」", "355000721_14": "「もう少し持ちこたえてほしいものだね、それならば」", "355000721_15": "「装者も自動人形も終わりかな、これで」", "355000721_16": "「キャロルの姿がないね、そう言えば。\\n 探しに行こうか、君たちにトドメを刺した後で――」", "355000721_17": "「待て……ッ!」", "355000721_18": "「ん?」", "355000721_19": "「壊れていなかったのか、意外にも。\\n なんの用かな」", "355000721_20": "「マスターの元に行かせはしない……ッ!」", "355000721_21": "「だが、もう残っていないだろう?\\n 戦う力など」", "355000721_22": "「あるッ!\\n マスターより託された、この力がッ!」", "355000721_23": "「おおおおおおおッ!」", "355000721_24": "「それか、またしても」", "355000721_25": "「さっきも見たよ、その茶番は」", "355000721_26": "「どうせ耐えられない、\\n ラピス・フィロソフィカスの輝きの強さには……ッ!」", "355000721_27": "「ぐ……」", "355000721_28": "「私はマスターに仕える騎士。\\n 命じられたのだ、この先もずっと仕えろと……」", "355000721_29": "「マスターを護るためならば、この程度……ッ!」", "355000721_30": "「哀れな自動人形だ。最期の最後まで\\n 組み込まれた設定に逆らえないとはな」", "355000721_31": "「設定などではないッ!\\n 私は、心から発した想いでこうしているッ!」", "355000721_32": "「心だと……」", "355000721_33": "「よく言ってくれましたわ」", "355000721_34": "「あたしたちも、想いは同じなんだゾッ!」", "355000721_35": "「ええ、その通り……ッ!」", "355000721_36": "「――ッ!」", "355000721_37": "「この期に及んで1人で戦おうだなんて、\\n 水臭いじゃありませんか」", "355000721_38": "「ガリィ……」", "355000721_39": "「あたしたち3人の残り全部、\\n かき集めてきましたよ」", "355000721_40": "「ありがたーく受け取ってくださいな」", "355000721_41": "(感じるぞ、ガリィの、ミカの、ファラの力をッ!\\n これならば……ッ!)", "355000721_42": "「おおおあああああッ!」", "355000721_43": "「これこそ、マスターが私に授けてくださった、\\n とびきり派手な決戦機能――」", "355000721_44": "「名付けて、『ゴールデンハート・メカニクス』ッ!」", "355000721_45": "「派手だね、本当に」", "355000721_46": "「しかしどうかな、実力の方はッ!」" }