{ "348001011_0": "それぞれの世界へ", "348001011_1": "「それじゃ、そろそろインフィドルを破壊しようと思う。\\n ……いいか?」", "348001011_2": "「ああ、しかと見届けようッ!」", "348001011_3": "「見せてやる!", "348001011_4": " 天翔蒼破斬――」", "348001011_5": "「今さらだけど、本当に壊しちゃって大丈夫だったのか?」", "348001011_6": "「島の崩壊がどんどん早くなっている気がするんだけど」", "348001011_7": "「大丈夫だよ。今回のことは、\\n エターナルソードの封印が解けたときに全部聞いたんだ」", "348001011_8": "「それって……その剣から聞いたってこと?」", "348001011_9": "「まあ、そんなところかな」", "348001011_10": "「今回のことは要するに、翼が持つ未知の力に触れたことで、\\n エターナルソードの力が一時的に封印されてたんだけど……」", "348001011_11": "「俺と翼が信頼し合って、未知の力が未知じゃなくなって、\\n 封印も解かれたってことなんだよ」", "348001011_12": "「ロイド……実はあんまりよく理解してないでしょ」", "348001011_13": "「うっ……まあ細かいことはいいだろ」", "348001011_14": "「……ところでどんどん島が無くなっていくが、\\n 本当に大丈夫なのか?」", "348001011_15": "「大丈夫だよ。\\n 翼たちはここが消える前に元の世界へ帰すから」", "348001011_16": "「そんなことができるのか?」", "348001011_17": "「言っただろ、エターナルソードならできるって。\\n こうやって斬れば!」", "348001011_18": "「エターナルソードに世界を繋げてもらった。\\n ここを通れば絶対に帰れるはずだ」", "348001011_19": "「本当にあたしたちの世界に繋がってるのか?」", "348001011_20": "「ああ、翼との繋がりが強い今だからこそできるみたいだ」", "348001011_21": "「……今だからこそ、か」", "348001011_22": "「ああ。次またそっちと繋げられるかどうかは、\\n わからないけどな」", "348001011_23": "「それは残念だな。\\n お前と2人で木こりも悪くないと思ってたんだけど」", "348001011_24": "「私もあなたのステージを見てみたかったです」", "348001011_25": "「ボクも見てみたかったなー」", "348001011_26": "「また会えたら、そのときは特等席を用意するから、\\n 楽しみにしていてくれッ!」", "348001011_27": "「ほんと!? やったね!」", "348001011_28": "「はい、楽しみにしています」", "348001011_29": "「これでお別れなんだね。\\n そう考えると寂しいな……」", "348001011_30": "「わたしも、寂しくないと言ったら嘘になるわね。\\n でも、もしかしたら、またどこかで会えるかもしれないわ」", "348001011_31": "「だから今は、笑ってさよならしましょう。\\n あなたと過ごした日々、楽しかったわ」", "348001011_32": "「うん、私もお姉さまができたみたいで楽しかった。\\n 絶対にまた一緒にお料理しようね、マリア」", "348001011_33": "「だ、だから、お姉さまはやめてって」", "348001011_34": "「ロイド、君の剣を返そう。戦いの最中に借りたものだ。\\n これのおかげで救われた」", "348001011_35": "「そいつは持っていってくれ。貴重なものでもないし……、\\n それに、もうそれは翼の剣だからな!」", "348001011_36": "「いいのか? ならば、君との友情の証として受け取ろう。\\n 大切にする」", "348001011_37": "「ハハ、ちゃんと使ってくれよな。\\n 記念品として飾ったままじゃ、剣が可哀そうだ」", "348001011_38": "「フフ、そうさせてもらうよ」", "348001011_39": "「……そろそろ島が消える。\\n これで本当にお別れなんだな」", "348001011_40": "「本当にいろいろありがとう!」", "348001011_41": "「大変だったですけど、それ以上に……楽しかったです。\\n さようなら――いいえ、いつか、また」", "348001011_42": "「あたしも楽しかったよ。またなッ!」", "348001011_43": "「私、忘れないよ!\\n 本当にありがとう!」", "348001011_44": "「お礼なんていらないわ。\\n わたしたちも助けられたんだから」", "348001011_45": "「また……どこかで会えるといいな\\n そのときは、また剣を交えよう」", "348001011_46": "「ああ、必ずッ!」", "348001011_47": "「んん……ここは……?」", "348001011_48": "「ロイド、だいじょぶ?」", "348001011_49": "「急に倒れるからビックリしたよ。\\n まったく、夜更かしでもしたの?」", "348001011_50": "「疲れているのなら……無理はいけません」", "348001011_51": "「あれ、今のは……」", "348001011_52": "(なんだ……なんか……)", "348001011_53": "「もしかして、どこか怪我した!?」", "348001011_54": "「いや、怪我はない。\\n それより、コレット! 他のみんなは!?」", "348001011_55": "「他のみんな?」", "348001011_56": "「姉さんたちなら向こうで待ってるよ」", "348001011_57": "「あ……、\\n そうか、そうだよな……」", "348001011_58": "「ほんとに平気?」", "348001011_59": "「大丈夫だ。\\n なんでもない……」", "348001011_60": "「よかった!」", "348001011_61": "「心配かけて悪かったな。行こう、ミトスのところへ。", "348001011_62": " 世界をあるべき姿に戻すために!」" }