{ "348000251_0": "「これは耐えられるか……!」", "348000251_1": "「いい攻撃だ……ッ!\\n だが、太刀筋からわずかに焦りが感じられる……」", "348000251_2": "「ああ、自分でも焦っているのはわかってる」", "348000251_3": "「早くジーニアスやみんなを見つけたいけど、\\n 闇雲に動いても意味が無いこともわかってるし……」", "348000251_4": "「それで、どうしても気持ちばかりが逸って……」", "348000251_5": "「確かに仲間のことは心配だろう。\\n 焦る気持ちもわかるが……」", "348000251_6": "「もちろん、それだけじゃない!\\n 俺たちには世界を救うための旅が残っているんだ」", "348000251_7": "「世界を救う?」", "348000251_8": "「シルヴァラントとテセアラには時間が残ってないんだ。\\n だから、早く戻らないといけないんだよ」", "348000251_9": "「そういえば以前に話していたな。\\n エターナルソードは世界のために必要な剣だと」", "348000251_10": "「ああ、エターナルソードがないと2つの世界を統合できなくて、\\n どちらを救うこともできなくなる……!」", "348000251_11": "「でも、それだけじゃないんだ……。\\n あの剣は、2人の親父から1本ずつ譲り受けた剣で……」", "348000251_12": "「大切な想いが込められた剣だから……」", "348000251_13": "「父から託されたもの、か……」", "348000251_14": "「その気持ち、わたしにもわかる。\\n わたしも同じように、父からもらったものがあるからな」", "348000251_15": "「あんたは何をもらったんだ?」", "348000251_16": "「形として残されたものではない。\\n わたしの胸に刻まれているものなんだ……」", "348000251_17": "「父から託された大切な想い……」", "348000251_18": "(そうか。彼にもあるのだな……、\\n わたしと同じく、護らなければならないものが……)", "348000251_19": "「やはり、君は悪い人間ではないようだ」", "348000251_20": "「え……?」", "348000251_21": "「すまない。今まで君に疑念を抱いていたことを詫びる」", "348000251_22": "「なんだよ、急に。\\n 別にそんなこと気にしてないって」", "348000251_23": "「では、改めて約束させてほしい。\\n 君が世界を救うためなら、わたしはなんでも協力する」", "348000251_24": "「いいのか?」", "348000251_25": "「もちろんだ。そのためにも、エターナルソードと、\\n 君の仲間を捜すとしよう」", "348000251_26": "「世界を救うための旅が残っているんだろ。\\n なら、早く戻らないとな」", "348000251_27": "「……ありがとう」" }