{ "347000841_0": "「散沙雨! 風迅剣!」", "347000841_1": "「倒しきれなかった!?」", "347000841_2": "「かがめッ!」", "347000841_3": "「助かった――いや、まだ残ってる!」", "347000841_4": "「助太刀、感謝するッ!」", "347000841_5": "「こいつら、意外と気配を殺すのが上手いから――」", "347000841_6": "「逃げられると思うなッ!」", "347000841_7": "「くっ……なんて破壊力だ」", "347000841_8": "「もう誰も助かりはしない。\\n この島にいる人間はすべて、私の実験体となるんだ」", "347000841_9": "「狂人めッ!」", "347000841_10": "「まだコレットを助ける手段はあるはずなんだ。\\n 絶対に……」", "347000841_11": "「これで終わりにしようッ!」", "347000841_12": "「いいや、終わりになるのはお前のほうだッ!」", "347000841_13": "「ぐあああ――ッ!?」", "347000841_14": "「奏ッ!」", "347000841_15": "「なんとか追いつけたわね。\\n あれから逃げてるということは解毒薬は手に入ったの?」", "347000841_16": "「すまない、すべて奴に破壊されてしまった……」", "347000841_17": "「なんてこと……」", "347000841_18": "「……そう、なら、ここから出るわよ。\\n 今、あれの相手をする必要は無いもの」", "347000841_19": "「実験体自ら来てくれるとは。\\n 捕まえに行く手間が省けたッ!」", "347000841_20": "「誰が実験体だッ!」", "347000841_21": "「しかし、少しばかり活きがよすぎる。\\n 生きてさえいれば、それでいいんだ」", "347000841_22": "「いったい、なにを――」", "347000841_23": "「ぐ――ッ!」", "347000841_24": "「奏、プレセアッ!?」", "347000841_25": "「も、問題ありません……。\\n この程度……かすり傷です」", "347000841_26": "「へッ、言ってた割に大した攻撃じゃないな。\\n これくらい耐えて……うッ……」", "347000841_27": "「どうしたのッ!?」", "347000841_28": "「うう、なんだ、この痛みは……ッ!」", "347000841_29": "「身体中が……痛い……」", "347000841_30": "「まさか、この症状はッ!?」", "347000841_31": "「私の実験体になれた気分はどうかな?」", "347000841_32": "「くッ、奏……」", "347000841_33": "「貴様だけは許さんッ!!」", "347000841_34": "「お前えええええ!」", "347000841_35": "「落ち着きなさいッ!\\n あなたたち2人も、毒を受けたらどうするのッ!」", "347000841_36": "「くっ……わかってるけど……」", "347000841_37": "「今は毒を受けた2人の対処をしないとッ!」", "347000841_38": "「……確かにマリアの言う通り、\\n 冷静さを失えば、奴の思うつぼだ……」", "347000841_39": "「……ああ、そうだな。\\n まずはプレセアたちを安全なところまで避難させよう!」", "347000841_40": "「逃がすわけがないだろうッ!」", "347000841_41": "「あれの攻撃には当たるなッ!\\n 当たってしまえば、毒に侵されるぞッ!」", "347000841_42": "「わかってるわよッ!」", "347000841_43": "「2人とも! まだ動けるか!?」", "347000841_44": "「当たり前だろう。\\n こんなんで、やられてたまるか……」", "347000841_45": "「はい……ただ、この状態で戦うのは……」", "347000841_46": "「わたしは2人を護りながら後退するわ。\\n 援護してッ!」" }