{
"337000842_0": "「――あれが、立花さんのお仲間……?」",
"337000842_1": "「あはは、ボロボロのわたしらと違って、\\n パワーもスピードも、すごいんだね……」",
"337000842_2": "「それでも、並行世界間の渡航は簡単ではない……。\\n まさか、わたしたちの世界のギャラルホルンを使ってッ!?」",
"337000842_3": "「通信接続完了ッ! 遅くなりましたッ!」",
"337000842_4": "「この、上へ下へのてんやわんやッ!\\n いったいぜんたい、どうなってるんだッ!?」",
"337000842_5": "「いまだ損傷の修復が完了していないギャラルホルンですが、\\n 了子さんの残してくれた資料と――」",
"337000842_6": "「これまでの稼働データやスクルドの方々からの開示情報を元に、\\n 損傷機能を本部で肩代わり、エミュレートしてみましたッ!!」",
"337000842_7": "「できんのかよッ!?」",
"337000842_8": "「だからとて、どうやってこの位置をッ!?」",
"337000842_9": "「ギャラルホルンが、アラートを出したのですッ!」",
"337000842_10": "「並行世界間に被害を出しかねない、\\n 危険な敵の存在を、座標と共に示してくれたおかげで――ッ!」",
"337000842_11": "「兵器は麗しさに完成し、\\n 境界を越えるギャラルホルンもあるッ!」",
"337000842_12": "「この2つを手にしたあの人は、ここだけでなく……\\n すべての並行世界の『日本』を統べる王として――ッ!!」",
"337000842_13": "「――ッッ、何がッ!!?」",
"337000842_14": "「――あの時の輝きは……」",
"337000842_15": "「そういう事だったのか……ッ!」",
"337000842_16": "「あんまり帰りが遅いから、\\n こっちから迎えに来ちゃった」",
"337000842_17": "「……未来……」",
"337000842_18": "「帰ったら、ごはんにしよう」",
"337000842_19": "「何を作るの?」",
"337000842_20": "「何が嬉しい?」",
"337000842_21": "「――うん、考えておく……\\n だけど、その前に今は――」",
"337000842_22": "「危地に赴く趣味はないが、\\n 仕事とあらば(給料の範疇内で)惨状にだって即参上ッ!」",
"337000842_23": "「代行さんッ!」",
"337000842_24": "「ギャラルホルンは、僕たちの仮設移動本部にて預かっておくッ!\\n だから君たちは、遠慮なく世界の明日を救ってくれたまえッ!」",
"337000842_25": "「――はいッ!」",
"337000842_26": "「みなさんッ!\\n 決着までの猶予は、それほどないと覚えてくださいッ!」",
"337000842_27": "「どういう事だッ!?」",
"337000842_28": "「先ほど説明した通り、現状――\\n 無理筋な使い方でギャラルホルンのゲートを開いていますッ!」",
"337000842_29": "「負荷を与え続ける不安定な稼働――\\n おそらくは、もって15分と試算しているッ!」",
"337000842_30": "「15分を過ぎると、\\n 今度こそ本当に帰れなくなるという事か……」",
"337000842_31": "「――ッ!」",
"337000842_32": "「ならば何とかしてみせよう」",
"337000842_33": "「ああ、これまで2分40秒を死守してきたあたしらだ。\\n むしろ、時間に余裕ができたといっていい」",
"337000842_34": "「すごいな…… 本当にすごい……\\n 諦めない投げ出さない。最後の最後の最後まで絶対に……」",
"337000842_35": "「これが明日を救うヒーロー、あたしの憧れた――」",
"337000842_36": "「…………」",
"337000842_37": "「あたしがヒーローになれないわけだ……\\n だって世界には、こんなにもホンモノがたくさんいて――」",
"337000842_38": "「板場さん」",
"337000842_39": "「…………」",
"337000842_40": "「ヒーローって、\\n 誰かがなるものばかりじゃないと思う」",
"337000842_41": "「――ッ!?」",
"337000842_42": "「誰かがなれるなら、きっと誰もが」",
"337000842_43": "「…………」",
"337000842_44": "「――うん……」",
"337000842_45": "「きゃあああああああああああッ!」",
"337000842_46": "「――みんながッ!」",
"337000842_47": "「本部を襲った群れ為す雑兵は、\\n できる限り駆逐して、押し返せている――だけどッ……」",
"337000842_48": "「確かに効いているはずのこちらの攻撃……\\n 本体にダメージは通っているのに……」",
"337000842_49": "「与えたそばから、\\n 回復しているみたいなのデス……」",
"337000842_50": "「お前たちのフォニックゲインはすべて貰っているッ!\\n 赤青黄色の歌を喰らってきたようにねッ!!」",
"337000842_51": "「わかっているのかしらッ!?\\n シンフォギアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」",
"337000842_52": "「ダメージの回復とか――\\n そういう次元じゃないぞ、こいつはッ!?」",
"337000842_53": "「成長――、いや、進化ッ!?\\n 進化する兵器……、そいつはまるで――」",
"337000842_54": "「それでも、きっと――\\n キャパを超えるフォニックゲインをぶつけられれば……」",
"337000842_55": "「だけど、こちらのダメージは増えるばかりで――\\n 束ねられるフォニックゲインも刻一刻と……」",
"337000842_56": "「ギャラルホルンを無理やり稼働させた\\n ゲートエミュレーターの制限時間も忘れないで……」",
"337000842_57": "「一度に二つ以上の事なんて、できっこないデスッ!\\n ましてや、これだけの強敵を相手にしているんデスよッ!?」",
"337000842_58": "「…………」",
"337000842_59": "「どうしたのッ、装者ッ!?\\n どうしたのッ、竜姫ッ!?」",
"337000842_60": "「手が出せないなら、こちらから手を出してあげるッ!\\n わたしの不始末を始末して、ギャラルホルンを取り戻すわッ!」"
}