{ "304000831_0": "「この前に戦ったカルマノイズのデータを元にして、\\n シミュレータを調整した。早速、訓練に入ってくれ」", "304000831_1": "「ありがとうございます。風鳴司令」", "304000831_2": "「いいさ。俺に出来るのはこれくらいだからな……」", "304000831_3": "「……ん?\\n ま、まさかおっさんが調整したのか――ッ!?」", "304000831_4": "「そうだが……それがどうかしたのか?」", "304000831_5": "「そんな事も出来たんだ……」", "304000831_6": "「待って、わたしたちの知る風鳴司令は、\\n どちらかと言うと武闘派だったと思うんだけど……」", "304000831_7": "「武闘派……? そうなのか?」", "304000831_8": "「最低限の護身術程度はできるが……。\\n それ以外での武術等の心得は無いぞ」", "304000831_9": "「代わりと言っちゃなんだが、機械の扱いなら任せてくれ」", "304000831_10": "「これでも、日がなSF映画を見ては着想を得て、色々と\\n 発明もしている。特許も多く持っているしな……」", "304000831_11": "「お、おっさんが……ウソだろッ!?」", "304000831_12": "「こうして聞くと、結構違いもあるんですね……」", "304000831_13": "「SF映画……?」", "304000831_14": "(確かわたしたちの世界の司令はアクション映画が\\n 好きだったわよね……)", "304000831_15": "(以前行った、天羽奏のいた世界……あの世界の風鳴司令は\\n ミステリー物をよく見てるとか聞いたような。――ッ!?)", "304000831_16": "「……いえ、そんな事はないわよね。\\n まさか……ね」", "304000831_17": "「どうしたんだ?」", "304000831_18": "「何でもないわ……」", "304000831_19": "「せっかくこうしてシミュレータを更新してくれたんだ。\\n 早速訓練に入らないか?」", "304000831_20": "「はい、そうしましょう」" }