{ "105001211_0": "I am a father", "105001211_1": "「よーし、できたぞー」", "105001211_2": "「知ってるか?\\n インスタントとはいえ、最近のは侮れないんだぞ」", "105001211_3": "「動いてないのに、お腹って空くんだね」", "105001211_4": "「……。\\n それは今、響が生きてるってことさ」", "105001211_5": "「ごちそうさま」", "105001211_6": "「実際、かなり旨かったな」", "105001211_7": "「しかし、驚いたな。\\n まさか響が、規則を破って謹慎とは……」", "105001211_8": "「大切なモノを無くして、奪われて……どうしていいのか\\n わからなくなったら、無性にどこかに逃げ出したくなって……」", "105001211_9": "「気がついたら、ここに足が向かってた」", "105001211_10": "「そうか……ハハ。まあ、逃げ出すことに関しては、\\n 筋金一本入ってるからな……俺は」", "105001211_11": "「違うよ。\\n お父さんだからだよ」", "105001211_12": "「…………」", "105001211_13": "「よかったら……1人で抱え込まず、俺に話してみないか?」", "105001211_14": "「……。\\n ヘヘ……」", "105001211_15": "「行っちゃダメだッ! 遠くにッ! 未来ううッ!」", "105001211_16": "「立花ッ!?」", "105001211_17": "「み……未来――」", "105001211_18": "「良きかな、ヒトの生き汚さ」", "105001211_19": "「100万の夜を越えて尚、地に満ち満ちていようとは」", "105001211_20": "「よしなさいッ!\\n あなたにそんな物言いは似合わないッ!」", "105001211_21": "「あとは、忌々しき月の――」", "105001211_22": "「――うッ、く、ううう……」", "105001211_23": "「未来……?」", "105001211_24": "「――小日向ッ!?」", "105001211_25": "「――ッ!\\n 身に纏うそいつは、まさかあの時と同じ――」", "105001211_26": "「そして――」", "105001211_27": "「刻印、起動」", "105001211_28": "「――ッ!」", "105001211_29": "「未来、一緒に帰ろうよ――」", "105001211_30": "「うわッ!」", "105001211_31": "「――ッ!?\\n 先輩ッ!?」", "105001211_32": "「なんで――翼さん……?」", "105001211_33": "「全ては――、\\n この国の為に」", "105001211_34": "「――ッ!?」", "105001211_35": "「ただ、面で制圧するなんてッ!」", "105001211_36": "「らしくないバラまき――およ?」", "105001211_37": "「――ぐッ、動きを封じて……」", "105001211_38": "「翼さんッ!」", "105001211_39": "「わたしは――この国の防人なのだッ!」", "105001211_40": "「――先輩……」", "105001211_41": "「一連の事件を操っていたのが風鳴機関だなんて……」", "105001211_42": "「信じたくはないデスよ」", "105001211_43": "「それでもあたしは信じてる……。\\n 不器用なあの人に、裏切りなんて真似できるものか……」", "105001211_44": "「わたしだって、疑ってないッ!」", "105001211_45": "「翼さんは、大切な仲間デスッ!」", "105001211_46": "「恐らくは、あの魔眼に――」", "105001211_47": "(わたしだけ?)", "105001211_48": "「――小日向……」", "105001211_49": "「否、我が国に相応しき\\n 神の力であるッ!」", "105001211_50": "「ダイレクトフィードバックシステムによる精神制御は\\n 間もなく完了する。その時こそ、次世代抑止力の誕生よッ!」", "105001211_51": "「しかし、櫻井女史亡き今、\\n どうやって新たなシンフォギアを……」", "105001211_52": "「シンフォギアに非ずッ!\\n 神獣鏡のファウストローブよッ!」", "105001211_53": "「だが、それを作った者も、\\n 今はどこぞで果ててしまっておるがな……」", "105001211_54": "「フフフフ」", "105001211_55": "(そうしなければならぬと囁かれ……、\\n あの時は疑いもせずに行動した……)", "105001211_56": "「ううッ……」", "105001211_57": "(なれど――本当にそれが正しかったのか……、\\n わたしは――)", "105001211_58": "「翼ッ!」", "105001211_59": "「ッ!?」", "105001211_60": "「なぜ、連中にトドメを刺さなんだ?」", "105001211_61": "「――そッ、それは……」", "105001211_62": "「まあよい。だが惑うな。\\n そのように脆弱な心では、やがては折れてしまう」", "105001211_63": "「護国の為に鬼となれッ!\\n 歌では世界を救えぬのだッ!」", "105001211_64": "「――はい……」" }