{ "326001511_0": "太陽の三撃槍", "326001511_1": "「マズいわッ! 瘴気が、あの子を――」", "326001511_2": "「あたしたちを庇って――くそッ!」", "326001511_3": "「負け……ない……ううううッ!!!」", "326001511_4": "「させないッ!」", "326001511_5": "「ああッ!」", "326001511_6": "「マリ…ア……さん、奏……さん……」", "326001511_7": "「わたしたちが傍にいるわ。\\n それだけじゃない、みんなも一緒よ」", "326001511_8": "「ああ、この手の温かさ、アンタが教えてくれた絆の力で、\\n 破壊衝動なんか、ねじ伏せてしまえばいいッ!!」", "326001511_9": "「――ッ!!\\n 負け……る……もんかあああああッ!」", "326001511_10": "「この手が誰かと繋がれている限り――」", "326001511_11": "「――わたしは決して1人じゃないッ!!」", "326001511_12": "「なんだッ!? あたしのギアが――」", "326001511_13": "「……これは、心象変化なの?」", "326001511_14": "「さっきまであった、嫌な感じも消えちまった。\\n それに――」", "326001511_15": "「……ええ、感じるわ。\\n あの子が繋いできた絆の力を……」", "326001511_16": "「あたしにもわかる。\\n 手を通して、とてつもない力が流れてきやがるッ!」", "326001511_17": "「それにしてもなんて心地のよい光なの……」", "326001511_18": "「それでいて、力強いッ!\\n まるで、太陽のような光――」", "326001511_19": "「奏さん、マリアさん。ありがとうございます。\\n わたしの手を離さないでいてくれて」", "326001511_20": "「あたしたちだけじゃないだろ?」", "326001511_21": "「ええ、あなたがこれまで繋いできた手は、\\n 誰1人、あなたの手を離すことなんてしないわ」", "326001511_22": "「はいッ!」", "326001511_23": "「みんなの想いが、その絆が、\\n あたしたちに温かな光を運んでくれた……」", "326001511_24": "「絆が結んでくれたこの光は――」", "326001511_25": "「――誰にも侵せない、太陽の輝きだッ!!」" }