{ "317000621_0": "「よし、これで忘れ物は無いかな」", "317000621_1": "「未来、今日も行くんだね。\\n カーバンクルちゃんが隔離されてから毎日、ずっと通ってるよね」", "317000621_2": "「うん……。できるだけ傍にいてあげたくて」", "317000621_3": "「わたしにはそれくらいしかできないから……」", "317000621_4": "「ううん、カーバンクルちゃんもきっと喜んでるよ。\\n わたしも一緒に行くね」", "317000621_5": "「……うん、ありがとう」", "317000621_6": "「でも未来、大丈夫?\\n 最近顔色悪いし、休める時は休まないとダメだよ?」", "317000621_7": "「……ありがとう。\\n わたしは大丈夫だから、心配しないで」", "317000621_8": "(たぶん、大丈夫じゃないよね。\\n 未来は時々、わたしより無理をすることがあるから……)", "317000621_9": "「通信……ッ!?」", "317000621_10": "「はい、はい……。\\n わかりました、すぐに向かいますッ!」", "317000621_11": "「S.O.N.G.の近くに錬金術師が現れたんだって。\\n 行ってくるから、未来はここにいてッ!」", "317000621_12": "「気をつけてね」", "317000621_13": "「うんッ!」", "317000621_14": "(S.O.N.G.の近くで戦闘……あの子を狙って来たんだ……。\\n きっとあの子は、戦闘の音を聞いて怖がってる……)", "317000621_15": "(……そうだッ! 響の向かった反対側からなら、\\n 戦いに巻き込まれずにS.O.N.G.に入ることができるかも……)" }