{ "102001032_0": "「……~~……~~ッ!」", "102001032_1": "「ひいいいいいぃぃぃぃッ!」", "102001032_2": "「おおおおおおおおおおおおッ!」", "102001032_3": "「はぁ、はぁ、はぁ……ッ!」", "102001032_4": "「ひぃぃッ、ひッ、ひぃ……ッ!」", "102001032_5": "「……~~……~~ッ!」", "102001032_6": "「生命力の低下が、胸の聖遺物の制御不全を\\n 引き起こしましたか? いずれにしても――」", "102001032_7": "「ごほッ、ごほ……ッ!」", "102001032_8": "「――マムッ?」", "102001032_9": "「こんな時に……ッ!」", "102001032_10": "「ごほッ、ごほッ……ごほッ!」", "102001032_11": "「――マムッ!」", "102001032_12": "「マリアッ!」", "102001032_13": "「マムの具合が……ッ!」", "102001032_14": "「マムッ! しっかりして、マムッ!」", "102001032_15": "「…………」", "102001032_16": "「至急、ドクターの回収をお願いッ!」", "102001032_17": "「あの人を……」", "102001032_18": "「応急処置はわたしでもできるけれど、\\n やっぱりドクターに診てもらう必要があるッ! だからッ!」", "102001032_19": "「わかったデスッ!」", "102001032_20": "(すべては、わたしがフィーネを\\n 背負いきれていないからだ…)", "102001032_21": "「よせ、立花ッ! もういいんだッ!」", "102001032_22": "「お前、黒いの似合わないんだよッ!」", "102001032_23": "「ひゃッ、ひぃぃッ、ひッ、ひいいいいッ!」", "102001032_24": "「バオオオオオオオオオオオッ!」", "102001032_25": "「――ぐううッ!」", "102001032_26": "「こんの、バカ……ッ!」", "102001032_27": "「おい、大丈夫かッ!」", "102001032_28": "「立花ッ! 立花、しっかりしろッ! 立花ッ!」", "102001032_29": "(左腕は…無事なのか……?)", "102001032_30": "「響くん……」", "102001032_31": "「く……ッ」", "102001032_32": "「お前……」", "102001032_33": "(あれ……? 翼さんやクリスちゃんは……?)", "102001032_34": "(そっか……また、あの……。\\n もうずっと夢に見ることなんて無かったのに……)", "102001032_35": "「…………」", "102001032_36": "「おかえり」", "102001032_37": "「人殺しーッ! 人殺しーッ!」", "102001032_38": "「ハハハハ」", "102001032_39": "「うぅ……」", "102001032_40": "「大丈夫だから……。あなたが生きていてくれるだけで、\\n お母さんも、お婆ちゃんも嬉しいんだから……ね」", "102001032_41": "(がんばってリハビリをして……元気になれば、きっとお母さんも\\n お婆ちゃんも喜んでくれると思っていたのに――)", "102001032_42": "「……わあああああああ……ッ」", "102001032_43": "「ん…………」", "102001032_44": "(わたしのやってることって、\\n 調ちゃんの言うように偽善なのかな……?)", "102001032_45": "(わたしが頑張っても、誰かを傷つけて、\\n 悲しませることしかできないのかな……?)", "102001032_46": "「え――?」", "102001032_47": "「取れた……」", "102001032_48": "「……かさぶた……?」", "102001032_49": "「……これは?」", "102001032_50": "「メディカルチェックの際に採取された、\\n 響くんの体組織の一部だ」", "102001032_51": "「胸のガングニールがッ!?」", "102001032_52": "「身に纏うシンフォギアとして、エネルギー化と再構成を\\n 繰り返してきた結果、体内の侵食深度が進んだのだ」", "102001032_53": "「生体と聖遺物がひとつに融け合って……」", "102001032_54": "「適合者を超越した、響くんの爆発的な力の源だ」", "102001032_55": "「この融合が立花の命に与える影響は――?」", "102001032_56": "「……遠からず、死に至るだろう」", "102001032_57": "「――立花の、死……死ぬ……? 馬鹿な……」", "102001032_58": "「そうでなくても、これ以上融合状態が進行してしまうと、\\n それは果たして、人として生きていると言えるのか……」", "102001032_59": "「…………」", "102001032_60": "「皮肉なことだが、先の暴走時に観測されたデータによって、\\n 我々では知りえなかった危険が明るみに出たというわけだ」", "102001032_61": "「……壊れる立花……壊れた月……」", "102001032_62": "「F.I.S.は、月の落下に伴う世界の救済などと立派な題目を掲げ\\n てはいるが、その実、ノイズを操り人命を損なうような輩だ」", "102001032_63": "「このまま放っておくわけにはいくまい…」", "102001032_64": "「だが、月の軌道に関する情報さえ掴めない現在、\\n 響くんを欠いた状態で、我々はどこまで対抗できるのか……」", "102001032_65": "「……それでも、立花をこれ以上\\n 戦わせるわけにはいきませんッ!」", "102001032_66": "「――かかる危難は、全て防人の剣で払ってみせますッ!」", "102001032_67": "「はひぃ……はぁ、はぁ……ッ!」", "102001032_68": "「ああ……ッ! こ、これは……ッ!」", "102001032_69": "「ひひ、きひひひ……こんなところにあったのかぁ……ッ!\\n ネフィリムの、心臓……ッ!」", "102001032_70": "「ひひ、これさえあれば、英雄だぁ……ッ!」" }