{ "402000521_0": "「……こっちだ」", "402000521_1": "「わッ!? 急に曲がらないでほしいデスッ!」", "402000521_2": "「離れすぎると、危険なんですよね?」", "402000521_3": "「そうだが……そこまで神経質にならなくても、\\n 多少くらいなら離れても問題ない」", "402000521_4": "「えっと、どのくらいなら……?」", "402000521_5": "「……5メートルくらいだ」", "402000521_6": "「さっきのアタシ、結構ギリギリだったデスよッ!?」", "402000521_7": "「ギリギリでも無事だったのだからいいだろう。\\n ……次はこっちだな」", "402000521_8": "「また急にッ!?\\n 少しは協調性を持ってほしいデス……」", "402000521_9": "「まあまあ。\\n それより、こうして見ると、この空間って不思議ですね」", "402000521_10": "「ギャラルホルンで並行世界に行く時は一本道だもんね……」", "402000521_11": "「確かにそうデスね。\\n こうやって移動するのはなんだか不思議な感じデス」", "402000521_12": "「うん……」", "402000521_13": "「並行の可能性……どんなものがあるんでしょう?」", "402000521_14": "「アタシが世界を救う並行世界もきっとあるはずデスよ」", "402000521_15": "「……今までもある意味、救ってきているような……?」", "402000521_16": "「3人とも、あんまり遅れないようにね」", "402000521_17": "「はッ!? 気づいたら5メートルも距離がッ!?\\n おいていかれるデスッ!?」", "402000521_18": "「急ごうッ!」", "402000521_19": "「は、はい」", "402000521_20": "(装者とその可能性……)", "402000521_21": "(ミーナが装者たちにどんな希望を見たのか、\\n 俺は俺のやり方で見極めさせてもらう)", "402000521_22": "「あなたたち、あんまり遅れるようなら、\\n 首に縄を付けるわよ?」", "402000521_23": "「き、気をつけるデスッ!」", "402000521_24": "「犬みたいに繋がれるのはちょっと……」", "402000521_25": "「わたしもそれは……」", "402000521_26": "「だったら、ちゃんと付いてきなさい」", "402000521_27": "(……今のところは、希望どころか不安しか感じないが……)", "402000521_28": "「……これは――ッ!?」", "402000521_29": "「どうかしましたか?」", "402000521_30": "「厄介な敵が、現れたか……」" }