{ "361000631_0": "「このシーンで『女神の歌』のお話は\\n おしまいなんですよね……?」", "361000631_1": "「ええ、そのはずよ」", "361000631_2": "「それじゃあ、最後のシーンやってみましょう」", "361000631_3": "「わ……わたしを……お傍に……?\\n ……アポロン様の……」", "361000631_4": "「フッ、負けたわ。やるじゃない。\\n あんたの歌、あたしの胸にも響いたわ」", "361000631_5": "「アポロン様のこと、お願いね」", "361000631_6": "「そんな……わたしが、アポロン様の……なんて……」", "361000631_7": "「前を向きなさいな。\\n アポロン様が認めてくださったのよ?」", "361000631_8": "「それに……あたしたちには歌がある。\\n だから、心配しないで」", "361000631_9": "「わたしたちが唄い続けている限り、\\n 世界のどこにいても繋がり続けるんだから」", "361000631_10": "「……はい。\\n みなさまも、どうか、お達者で……」", "361000631_11": "「……って感じだね」", "361000631_12": "「皆それぞれ想いを抱えていて、\\n まさに信念のぶつかり合いだった」", "361000631_13": "「うん……いいお芝居で、いいお話で……。\\n だからこそ思うんだけど……」", "361000631_14": "「離れ離れになってしまって、なんだか可哀想……」", "361000631_15": "「でも、セリフにあったでしょ?\\n 女神たちは歌で繋がってるって」", "361000631_16": "「けど、最初にみんなで楽しそうに唄ってたことを思い出すと、\\n なんだか悲しくなってきちゃって……」", "361000631_17": "「響ちゃん……」", "361000631_18": "「さて、こうして最後まで演じてもらったところだけど……」", "361000631_19": "「何か、わかったことはあるかしら?」", "361000631_20": "「正直なところ、闇の舞台少女の想いの深いところはわからない。\\n けれど……終幕は近い、ということね」", "361000631_21": "「待っているのは、きっと闇の舞台少女との最終決戦ッ!」", "361000631_22": "「うん、だから……」", "361000631_23": "「行くしかないよねッ!\\n 最速で、最短で、まっすぐに、一直線にッ!」" }