{ "351000912_0": "「このギア、なかなかの火力だな。\\n こいつがあればッ!」", "351000912_1": "「少しずつではあるが、草体に近づいている。\\n このままガメラと共に進むぞッ!」", "351000912_2": "「はいッ!」", "351000912_3": "「み、みなさんッ!\\n 向こうから黒い影がこちらに迫ってきてますッ!」", "351000912_4": "「まさか――」", "351000912_5": "「嘘……、あれ全部レギオンなのッ!?」", "351000912_6": "「草体を護るために集まってきたのか?\\n それにしても、なんて数だ……」", "351000912_7": "「……あたしは、絶対諦めねーぞッ!」", "351000912_8": "「砲撃ッ!? どこから――」", "351000912_9": "「あそこだ、人類戦線の者たちだッ!」", "351000912_10": "「すごい数の兵士さんが……」", "351000912_11": "「うおおおおお――ッ!」", "351000912_12": "「進めッ! 彼女たちに後れを取るなッ!」", "351000912_13": "「ガメラ、みんなーッ! 助けに来たよーッ!」", "351000912_14": "「真琴さんッ!?」", "351000912_15": "「だけど、人類戦線って、\\n まだあんなに戦力残っていたのか?」", "351000912_16": "「いや、そんなはずは……」", "351000912_17": "「それはねー。\\n クリスのファンが駆けつけてくれたんだよー」", "351000912_18": "「はあ?」", "351000912_19": "「人類戦線の他の支部からの援軍だ。\\n 君たちと共に戦いたいと集まって来たのだ」", "351000912_20": "「まさかの援軍……。\\n これなら希望はあるぞッ!」", "351000912_21": "「でも、雪音さんのファンというのは……?」", "351000912_22": "「あの歌だよ。クリスが人類戦線で唄った歌。\\n あの歌で勇気をもらったんだってッ!」", "351000912_23": "「無論、それだけが理由ではないだろうが、\\n あの歌が我々、人類戦線の活力になったのは事実だ」", "351000912_24": "「…………」", "351000912_25": "「やったな雪音。\\n 顔を真っ赤にしてないで、手でも振ってやったらどうだ」", "351000912_26": "「そんな場合じゃねーだろッ!\\n あいつ、勝手に人の歌をバラまきやがってッ!」", "351000912_27": "「フフ、でもなんだか……」", "351000912_28": "「はい、これならいくらでも戦えるような気がしますッ!」", "351000912_29": "「ガメラ、お前は1人じゃねーぞッ!\\n あたしらがついてるッ!」", "351000912_30": "「ガメラに通じてるのかな……?」", "351000912_31": "「フッ、さあな。\\n だが、通じてると思ってもいいだろう」", "351000912_32": "「はい、わたしは通じていると思います」", "351000912_33": "「――ッ!? 」", "351000912_34": "「この感覚は――」", "351000912_35": "「よし、行くぞ――ッ!」", "351000912_36": "「待て、雪音ッ!」", "351000912_37": "「どうした、先輩?」", "351000912_38": "「何かが……来るッ!」", "351000912_39": "「下からだッ! みんな、さがれッ!」", "351000912_40": "「な――」", "351000912_41": "「なんだ……、\\n この巨大な……」", "351000912_42": "「総員、緊急退避だッ! 急げッ!\\n 押しつぶされるぞッ!」", "351000912_43": "「先輩の警告がなかったらヤバかったな……」", "351000912_44": "「うん、でも、地中から出てきたけど……」", "351000912_45": "「これもレギオンなんでしょうか?\\n 他のとは比べ物にならないくらい大きいですよ」", "351000912_46": "「ああ、間違いない、これはレギオンだ」" }